マドンナの『ヴォーグ』
マドンナのミュージック・ビデオ『ヴォーグ』は、シミュレーショニズムのコンテキストで考えることができる。 マドンナの『ヴォーグ』は、世界的なファッション雑誌『ヴォーグ』の誌面に過去、様々な形であらわれてきたファッション写真のイメージやモデルのポーズを、マドンナやゲイのダンサーたちが様々な手法によって再編集している。 つまり、過去の『ヴォーグ』スタイルをサンプリングし、自分自身の身体を媒体にして編集していくのである。 その編集行為の中で、自分の多様性、複数性、分裂性を再発見していくのである。