プラトンの著作
●は文庫で刊行されたもの
初期対話篇
エウティプロン 「敬神」とは何か?
●『クリトン』 友人の脱獄の勧めを「法」と「正義」の議論によって退ける。 カルミデス 「思慮節制(ソーフロシュネー)」とは何か?
●ラケス 「勇気(アンドレイア)」とは何か?
●リュシス 「友情(フィリアー)」とは何か?
イオン 「知恵」とは何か?(弁明の中で詩人の知恵が語られる)
メネクセノス ソクラテスが「戦死者の追悼演説」の紹介をする異作。
ヒッピアス大 「美」とは何か?(現代では偽作疑いがある)
ヒッピアス小 「偽り」の意味を検討する
エウテュデモス ソクラテスによる哲学のすすめ
●『メノン』 「徳」は教えられるか?に対して想起説によって可能性を示す 中期対話篇
●『パイドン』 「魂の不死」の証明のためにイデア論が展開される。ソクラテスが毒杯を仰ぎ事切れるまでが描かれる ●シュンポシオン(和題『饗宴』) 「恋(エロース)」を賛美する ●ポリティア(和題『国家』) 「正義(ディカイオシュネー)」とは何か?(魂の三分説、哲人統治論、詩人追放論などが語られる) クラテュロス 「名前の正しさ」について
●『パイドロス』 「弁論術」とは何か?(恋は魂によるイデアの想起であるという哲学の問題に繋がる) 過渡期対話篇
パルメニデス 「一と多」を巡る議論、中期で自らが提案した「イデア論」を「第三人間論」等から批判した。新プラトン主義者たちがプラトン哲学の最高峰と評した作品。
後期対話篇
ソピステス(ソフィスト) テアイテトスの続編。「ソフィスト」とは何か?ソクラテス以外の人物たちが対話を展開する。
ポリティコス(政治家) ソピステスの考察を引き継いだ「政治家の知識」をめぐるソクラテスの対話篇。
ピレボス 「善」とは何か?について快楽と知性の優劣の立場が対話によってつけられる。倫理学、存在論などがちりばめられている。
クリティアス ※未完 ティマイオスの続編。アテナイとアトランティスの対立が描かれる。
ノモイ(法律) 最晩年に書かれた最大作。クレタ島の新しいポリス、「マグネシア」の法律について論じる。ポリティアの時より現実的な提案がされる。ソクラテスが登場しない唯一の対話篇。
偽書の疑いのあるもの
●アルキビアデス第一
アルキビアデス第二
ヒッパルコス
●恋敵
テアゲス
●クレイトポン
ミノス
エピノミス(法律後篇) ノモイの続編として書かれているが、作者はプラトンの弟子オプスのフィリッポスであると推定されている。
書簡集(偽作疑い・真作疑いが混在する)
定義集
正しさについて
徳について
デモドコス
シシュポス
エリュクシアス
アクシオコス
アルキュオン