ナヤ
「ものを見る視点」「言い表しの方法」「理解の規則」
名前
表象
実体
状態
七つの根本ナヤ
一般世人の見方
世人が現在している行動の目的を表示する場合の表現法。
薪や水をもって来ようとしている人に「あなたはなにをなさるのですか?」とたずね、「わたしはご飯を炊くのです」と答えたとする。そのとき飯はまだ現在していない。その飯を目指す活動に向ってこの表現がなされる。
まとめる見方
共通性に注目して、個々の特殊性を無視する。
じゃが芋、人参、たまねぎを野菜とみなす。
日常生活上の見方
事物の全体を知ってから、それの著しい特殊性を強調すること。
じゃが芋はごつごつしている。
直線的な見方
過去、現在、未来の三時に関する、前後にわたることがらを越えて、現在に関するものだけを取る。
仏教徒の状態のみを真実であると考えてその保持者である実体を否定する立場はこれに属する。 語に由来する見方
同義語に由来する区別的な見方
はたらきに由来する見方
スヤード・ヴァーダ
ジャイナ教では、「すべてのものは多数の性質からなる」という存在論を主張している。これを「多面的見解」という。