デフォルトモードネットワーク
なんらかの思考や関心や注意を伴わない、ぼんやりと安静状態にある脳が示す神経活動。脳の血流量の変化を可視化するfMRIを用いると、何もしない安静時にのみ、活動が活発になる脳の領域が複数存在し、互いに同期することが明らかになった。この活動はデフォルトモードネットワークとよばれ、自己認識、見当識、および記憶に関わる基本的な役割があると考えられている。DMN。 DMN(デフォルトモードネットワーク)は、意識的な活動をしていないとき(安静時に)に活性化する神経回路のこと。
私たちが何もしていないとき、意識はこのネットワークに沿ってさまよう。
とある研究によると、意識がさまようときその向かう先はたいてい過去か未来にある。
ごく最近の出来事や遠い昔の強烈な思い出を振り返ることもあれば、来るべき出来事を思うこともある。
意識がさまよっているとき、今この瞬間をじかに経験することはほとんどない。
つまり、デフォルトモードネットワークを抑制させるためには、何らかの対象に集中すればいいという。
何万時間も瞑想を重ね、私などとはまるで次元がちがう瞑想家たちのデフォルト・モード・ネットワークは、瞑想中、劇的に抑制されていたという(『なぜ今、仏教なのか』)。