ディオダティ荘の怪奇談義
ディオダティ荘の怪奇談義は、1816年、スイス、レマン湖畔に詩人バイロン卿が借りていた別荘で5人の男女が集まり、それぞれが創作した怪奇譚を披露しあった出来事である。 『フランケンシュタイン』との関係
『フランケンシュタイン』がこの出来事が着想のきっかけになったことは、1818年初版の序文(夫のシェリーが執筆)にも1831年版のまえがきにも記載されている。
『フランケンシュタイン』の光文社古典新訳文庫にはこれらの全文が掲載されている。
1831年版のまえがきに関して、作者のメアリー・シェリーは「『スタンダード・ノヴェルズ』の一冊に『フランケンシュタイン』を加えるにあたって、この物語が生まれた経緯を書いて欲しいとの依頼が出版社から寄せられ、(彼女が)よく尋ねられる質問「若い女性であるあなたが、どうしてこのような恐ろしい物語を思いつき、それをふくらませることができたのか?」にまとめて答えることができるから喜んで引き受けた」としている。