ジャニーズJrのテレビ番組
ジャニーズの教育システムにおいて、ジャニーズjrの育成に専用のテレビ番組が存在しているということの重要性について書いた。そこでここでは、そのテレビ番組について詳しく見ていきたい。まず現在(2022/4/13)存在している番組は、『少年倶楽部』である。これはBSで放送されていて、かなり長い事やっているように思われる。どれくらい長いかと言えば、KAT-TUNがjrの時代には既にあった。 そこで過去を遡っていくと、筆者の知っている限りでは、テレビ東京系で夕方6時半から30分番組として放送されていた『愛loveJr』という番組がその一番最初だったのではないかと考えている。ちなみにこの番組の前身が『愛loveSMAP』という番組であった。この番組をそのまま引き継ぐ形となったのが、『愛loveJr』である。この時代のジュニアは誰がいた時代であったかというと、まさに伝説のジャニーズjr、滝沢秀明である。まさにこの時代が第1次ジャニーズjr黄金期と呼ばれた時代で、その人気を先頭で強烈にけん引していたのが、滝沢秀明であった。ジャニーズの教育システムでも書いたジャニーズjrがバックダンサーや研究生にとどまることなく、単体で商品として成立し始めたのがまさにこの時代からであった。『愛loveJr』という番組の成立はその象徴的な出来事であったと言えよう。 この『愛loveJr』の時代は黄金期と呼ばれているだけあって、滝沢以外にもキラ星のごとく輝く才能がいたのであるが、意外にも現在の芸能界で第1線で活躍しているものは少ない。まずその筆頭は嵐の大野と桜井である。この二人は滝沢世代といってもいいし、『愛loveJr』のど真ん中の世代である。松本相葉二宮はこの世代よりも少し下の世代になる。後は関ジャニ∞の村上横山がこの世代であるが、彼らは関西を拠点としていたため『愛loveJr』にはあまり出演していない。もうやめてしまったが、渋谷と錦戸もこの世代である。渋谷は、当時東の滝沢と西の渋谷と言って、滝沢と双璧を並ぶように売り出されていた。実際には双璧はなしていなかったと思うが、少なくともそう売り出されていた。錦戸は彼らよりも世代は下なのであるが、彼はかなり小さいころから、この世代と一緒にテレビに出演し、生意気そうな感じもあったが、当時から持ち前の歌唱力を発揮していた。当時はよく『タイムゾーン』という曲を歌っていて、その高音のソロパートを小さい錦戸が歌っていたのを覚えている。後は山下智久であるが、彼も滝沢よりはかなり年齢は下になるが、当時から人気がすごかったので、『愛loveJr』にも出演していた可能性はある。それより下になると、KAT-TUNはもう『愛loveJr』には重なっていないし、それより上となると、V6やキンキも『愛loveJr』には重なっていない。後はCDデビューはしていないものの、風間俊介などはギリギリこの世代と重なりがあるかもしれない。
次に取り上げたいテレビ番組は『8時だJ』である。これはテレビ朝日系列で、司会にヒロミを迎え、20時から1時間番組として放送されていた。(なんとゴールデンタイム!)まだデビュー前の一介の研修生集団がゴールデンタイムを占領するのだから、その異様さがわかるだろう。この頃は当然『愛loveJr』に比べると、世代交代が進み、ちょうど相葉松本二宮辺りが中心の世代となっていた。まだ嵐としてはデビューする前である。二宮がぶっきらぼうキャラ、やる気ないキャラでヒロミから散々いじられていたのを記憶している。テレビ的にはおいしいというやつである。だが、この番組にもまだ滝沢は出演していたと記憶している。なんせ滝沢はデビューが遅く、嵐よりも遅かった。
この後の番組となるともう『少年倶楽部』が出てくるだろう。途中ちょうどごくせん2と重なる時期で、松本司会で、デビュー前のKAT-TUNがよく出ていた『ウタワラ』というのがあったのだが、これはJrの専用番組ではなかった。『少年倶楽部』は地上波ではなく、BSで放送されているため(現在進行形)、やはりJrの絶頂期から比べるとややトーンダウンの感は否めない部分はあるものの、というよりは地上波のゴールデンタイムというのが異常過ぎたのである。
はじめ.icon