ジャニーズの教育システム
ジャニーズの教育システムは理にかなっている。理にかなっているというのは、どういうことかといえば、デビュー時に商品が既に完成されている、ということである。商品が完成されているというのは、ステージでの振る舞いが完成されている、ということである。ステージでの振る舞いが完成されているというのは、ダンスのスキルなどはもちろんのこと、カメラ目線や表情の作り方までが完成されているということである。これは人前に立つのであれば当然のことではないのか。いや決してそんなことはないのである。音楽番組などで過去の映像が流れると、今とのスキルの差が歴然とすることは珍しいことではない。例えば、秋元系のグループのデビュー時のダンススキルなどはかなり低い。これは考えてみると当然のことで、秋元系グループに限った話ではないのであるが、ついこの間まで素人だったものが、もちろん多少の訓練はするものの、その訓練とて長いものでも1年程度というのが相場であろう。秋元系グループであればもっと短い場合もあるだろう。これがジャニーズの場合、デビュー時に10年くらいの下積みを経ているのはざらで、もっと長い場合もある。このシステムを支えているのが、言うまでもなく誰もが知っているジャニーズjrというシステムである。
ジャニーズjrにおいては、大体10歳前後に加入し、20歳くらいでデビューしたとすれば10年程度の下積みを経ていることになる。だが、このような年数の長さだけが特徴なのだろうか。否、ジャニーズjrのより大きな特徴はステージ経験の場数の多さにある。コンサートやテレビなどで既存のジャニーズグループのバックで踊るというのはもちろんのこと、ジャニーズjrは単体でも人気がすさまじく高いので、単体でのコンサートやテレビ出演もあるのである。特に単体でのテレビ出演という意味では、ジャニーズjr専用のテレビ番組がある時期から継続してある。この専用のテレビ番組があるという点が、ジャニーズjrの教育に多大の貢献をしている。そして、このような番組は何もボランティアで存在しているわけでもなく、番組が成立するくらいの人気をjrが持っているという点が重要である。
はじめ.icon