コードスイッチングの言語規則仮説
Equivalence Constraint
語順が一致する部分では自由にスイッチングできるが、語順が違う箇所ではスイッチング出来ないという説。 比較的同じ語順になる言語同士では成り立つ。
ただし、全く違う語順(英語と日本語等)では“出来ない”はずのスイッチングが起こるため、普遍的ではない。
Free Morpheme Constraint
形態素には、独立して使えるFree Morphemeと他の形態素に付属してしか使えないBound Morphemeがある。
Free MorphemeとBound Morphemeの間ではスイッチは起こらないとする説。
直観的に正しく思えるが、Bound Morphemeがスイッチする例や、Free Morpheme同士なのにスイッチしない例などが報告されているため、実際のデータに突き合わせると矛盾が生じる。
どちらの仮説も説明するには不十分であり、コードスイッチングの言語規則については、コードスイッチングのみに限る説明ではなく、より普遍的な仮説による説明が成される。