クルト・シュヴィッタース
Kurt Schwitters
ドイツの芸術家
ダダイズムやロシア構成主義、シュルレアリスムに影響を受け、様々なダダイストとも交流
ハノーファー・ダダを(ひとりで)確立した
建築にまでダダったのが面白い
シュヴィッタースの作品表現
メルツ絵画
廃物などを利用したコラージュ
https://gyazo.com/d00cbbe9b2f60a84cdf05e7fc2c02229
メルツバウ(メルツ建築)
計四つのメルツバウが建てられたが、どれも未完である。そもそも「原理として未完成」と本人が定義づけている。 ハノーヴァー・メルツバウ
さまざまな部屋のインテリアを劇的に改装した。ハノーヴァーにある家族の家の6つの部屋を改装。1923年に改装が始まり、ゆっくり一部屋ずつ改装していき終了したのは1933年となった。この部屋の内装を無秩序?に作り変えていく作品制作をメルツバウと呼んだ。巨大な立体構成を持ち、1つの柱からまた新しい柱がキュビズム的にせり出している。 ナチス・ドイツにより破壊を受け、残念ながら作品は現存しない。
https://gyazo.com/435ca902b5f93741c1f1f5f3a6c02cf0
個人的に二笑亭やウィンチェスター・ミステリー・ハウスのような奇怪な雰囲気を感じるんだが...... 第二のメルツバウ
第三のメルツバウ
ノルウェーのヒエルトイ島で1934年以来借りていた小さな鍛冶場
メルツ納屋(Merzbarn)
最終的な亡命地イギリスのエルターウォーターで農家の納屋
音響詩「ウルソナタ」
よくわからないけどサウンドアートの先駆けみたいなもの?
https://www.youtube.com/watch?v=GDNDIzefuKY
2022/11/21動画が消えていたので別のに変えました
メルツって何なの?
シュヴィッタースは1918年の終わり頃、抽象的なコラージュの制作に取りかかっていた。その時、ある紙の破片に書かれた「Commerz Und Privatbank」(銀行の名前?)という文字を見つけた。彼はこの文字から切り取った「merz」という文字列を気に入り、制作作品に『メルツ絵画』(Das Merzbild)と題を付けた。
彼は生涯にわたりこの「メルツ」という言葉を使い続けた。
「メルツ」と呼ばれる彼の作品には、切符や印刷物や針金といったファウンド・オブジェを使ったコラージュからなる絵画(メルツ絵画)が多かった一方、アーティストブック、彫刻、音響詩、さらに後年「インスタレーション」と呼ばれる空間を使った芸術も彼は「メルツ」と呼んだ。 メルツは「サイコロジカル・コラージュ」=「心理学的コラージュ」と呼ばれた。作品の多くはファウンド・オブジェ(生活の中で偶然見つけた書物や物品の端切れ)を利用して、シュヴィッタースの周囲の環境と密着した芸術的感覚を作り出するものだった。これらの断片は現在の出来事に対して、機知に富んだ暗示を示すものだった。グラフィックデザインのテストプリント、バスのチケット、新聞紙、友人から一言、などシュヴィッタースの自伝的要素も豊富に見られた。のちのポップ・アートの先駆けともいえ、インスタレーションの先駆けともなった。 https://gyazo.com/316f4379b09f40e3f0a75942fc9843dd
1923年から32年に『メルツ』と呼ばれる定期刊行物を発行したりしている
「すべてが破壊され、新しいことはその断片から作り直す必要があった。そしてこれが“メルツ ”だ。それは革命であり、破片であるべきなのだ。」(クルト・シュヴィッタース)
参考