キャンセルカルチャー
過去の問題発言などを理由に権利などを剥奪
開会式の楽曲を担当していたミュージシャンの小山田圭吾が、少年時代のいじめ行為について語った過去の雑誌記事を問題視され、最終的に辞任に追い込まれた件などは記憶に新しい。 キャンセル・カルチャー(英語: cancel culture)とは、主にソーシャルメディア上で、過去の言動などを理由に人物を追放する、現代における排斥の形態の1つである。典型的には、芸能人や政治家といった著名人を対象に、過去の犯罪や不祥事、不適切な言動とその記録を掘り起こし、大衆に拡散、炎上を誘って社会的地位を失わせる運動や、それを良しとする風潮を指す。2010年代中頃からアメリカ合衆国を中心に全世界に拡大した。
原因として考えられるのは、ツイッターのようなSNSで誰もが匿名性の高い書き込みができる土壌が整った点などが挙げられる。
問題点としては「加害者の声」を封じてしまうこと(加害者を聖域に置くことで自由な議論ができなくなる)や表現規制に繋がるといった懸念などが考えられる。
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