キャノン=バード説
彼らは、ジェームズ-ランゲ説の問題点として、1)どのような刺激が情動反応を引き起こす刺激内容の記述が不明確であること、2)身体の生理的反応が同様であっても異なる情動が生じること、3)末梢反応の誘発を阻害してもなお情動が誘発される点などを指摘し、情動の主観的体験は、脳にもたらされる身体情報から生じるのではなく、脳における感情的刺激の評価の結果生ずるものと主張した。
キャノン=バード説では、情動は(1)知覚→(2)視床の興奮→(3)情動反応(末梢)と情動体験(皮質)の順に起こる。 つまり、外部刺激→脳の視床が活性化、大脳が活性化→情動体験が生じる、かつ視床下部が活性化→身体反応が生じる。
身体反応より情動体験が先に起こると考えた。