ウルトラモンタニズム
ultramontanism
教会が国家に従属することに反対し、ローマ・カトリック教会の権威を集中化しようとする傾向
教皇至上主義などと訳される
「超モンタニズム」ではないらしい
『カラマーゾフの兄弟』(原卓也訳)第一部第二編・五のミウーソフの台詞にでてくる(p146,p158)
「まぎれもないウルトラモンタニズムですな!」
「地上の国家を排して、教会が国家の位にあがるなんて! それじゃウルトラモンタニズムどころか、超ウルトラモンタニズムじゃないですか!……」
超ウルトラモンタニズムってなんだよ
中山省三郎訳では法王集権論(ウルトラモンタンストオ/ウルトラモンタニズム)・最上法王集権論(アルキウルトラモンタニズム)と表されている
「純然たる法王集権論ですよ!」と、じれったそうにかわるがわる両方の足を置き換えながら、ミウーソフが叫んだ。
「地上の国家を排斥して、教会が国家の段階に登るなんて! それは法王集権論どころじゃなくなって、最上法王集権論だ! こんなことは法王グリゴリイ七世だって夢にも見なかったでしょうよ!」