ウェストファリア条約
ウェストファリア条約
1648年
、
ウェストファリア会議
で成立した、
三十年戦争
の講和条約。世界最初の近代的な
国際条約
とされる。
1.
宗教改革
以来の新旧両派の対立を終わらせ、
ヨーロッパ
中央部を人口及び資源の面で
カトリック
圏と
プロテスタント
圏に均等な勢力圏を構成させ、新旧両教派の勢力均衡を図った。
2.この条約によって、
神聖ローマ帝国
は実質的にドイツ全土を支配する権力としての地位を失い、
ハプスブルク家
は
オーストリア
とそのほぼ東方を領有することになった。そのため、ウェストファリア条約は「神聖ローマ帝国の死亡証明書」と言われている。
3.また、神聖ローマ帝国の実質的解体に伴って、ドイツの領邦はそれぞれ独立した領邦国家として認められた。これによって中世
封建国家
に代わって
主権国家
がヨーロッパの国家形態として確立したとされている。