きこりのジレンマを解決するには旅人が斧を研げばいい
きこりが陥っている状況を推測すると
きこりには可処分時間がない
今日の仕事を終わらせるためには、木を切り続けなくてはならない
きこりは木を切るために、斧を手放せない
斧を研いだほうがいいとわかっていても、効率的な研ぎ方がわからない
どのぐらい時間がかかるかわからないものに時間を割くより、確実に時間を注げば終わるとわかってるやり方が良い
などだろう。
これを解決するには
旅人は、新しい(切れ味の良い)斧を提供する
きこりは斧がないと仕事が出来ないため、代わりの斧を用意する
旅人は、古い方の斧を研ぐ
旅人は、研いだ斧を渡し、研ぎ方を教える
教える時間は、効率的にしたことによって生まれた時間を使う。
その後は、効率的にした結果生まれた可処分時間で、木こりが斧を研げばいい。
いくつか前提がある。
効率的になったからと言って、より多くの仕事をしてはいけない
結局可処分時間が仕事で埋まり、斧を研ぐ時間がなくなってしまう
旅人が責任ある立場でなければいけない
口を出すだけでなく、金を出し、実作業を行わなくてはならない。
適切な仕事の進め方を提案しなくてはならない
「研ぎ方」の技術を絶えさせてはならない
「どう研ぐか」「いつ研ぐか」をノウハウとして蓄積するか、マニュアル化した方がよい。
それがなくなると効率が悪い状態に逆戻りか、もしくは悪化するだろう。
nishio.icon
旅人は旅をしていてすぐまたどこかに行くので、この地の木こりの業務効率を改善するインセンティブがない
「あらゆる物事が円滑に回るとうれしい」みたいな価値観がなければムズそうではあるcman.icon
結局旅人が外部の第三者である限りはどうにもならなそう
旅人がこの地の生産性向上に興味がなければインセンティブが発生しないのはそうtakker.icon
ヒンメル (葬送のフリーレン)みたいな考えの持ち主だと、改善するインセンティブがもう少し出てきそう
もちろんきっかけを与える程度だろうけど