『箱男』読書会【計画編】
自主企画「『箱男』読書会」について計画していきます。常に工事中。興味のある方は誰でもがしがし編集してください。 長くなりそうなので、とりあえず【計画編】と実践編と2ページにわけ、実践編は無印(『箱男』読書会)でリンク貼りやすくしようかな? と考えていますが意見求ムです! 『箱男』読書会.icon☜実際の模様はこちら(アイコンをクリックすると飛びます)
注:自主的な読書会です。
もしも単行本版を所有している方がいれば、少し内容をお聴きしたいです(メタな要素があるので)
主催者☞アレクセイ.icon私です
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ところで箱男ってどんな作品?
発表:1973年(書き下ろし)
あらすじ
ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは? 贋箱男との錯綜した関係、看護婦との絶望的な愛。輝かしいイメージの連鎖と目まぐるしく転換する場面(シーン)。読者を幻惑する幾つものトリックを仕掛けながら記述されてゆく迷路。実験的書下ろし長編。――新潮文庫版『箱男』裏書より
一言でいうと:ダンボールを頭から被った人がたくさん出てきて、誰が誰だかわからなくなる小説。
選定理由:多様な読みの可能性を促す作品である(と予想して読んだら実際そうだった)。文学におけるツジツマについて考えるきっかけ。いわゆる不条理文学を好きな方も苦手な方も、これを機会に楽しみましょう。
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読書会は、どんな計画なの?
内容・構成 :←重点的に考えていきたい項目。
VCを行うかどうか。→行いたい。以下理由、問題個所を直につきあわせて読む時間も必要だと思うから。できれば期間中の早い段階に実行したいが、ネタバレ、各自の進行具合、など未知数なので要検討。
どのようなスタンスで読み解くか?
まず一読していただき、感想や分析を述べあい、問題点や疑問点を浮き彫りにし、また読んでいただく。このサイクル。
読み解きガチ勢の方は、どのようなアプローチが有効かをまず検討する必要があるかもしれません。むしろ教えてください。Wikipediaや諸文献などを参照してもいいかもしれない。
宣伝:ここにページをつくることで宣伝になるのではないか。もちろんDiscordでもお知らせする。
期間:一応8月中に開始予定だが、読む方が増えてからでいいし、他のイベントとの兼ね合いを加味するのでまだ急ぐ必要なし。8月1日~8月31日まで。
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どのへんを目標にしたいの? 特に意見求ム!
あんまり主催者が主導せず、盛り上がっていく場。ただ問題提起を投げ込んでみたり、雛形づくりは試みたい。
どれか一つの読み方(解釈)を指して「これが妥当だ」と結論付けるという方法(それが功を奏す作品もある)よりは、いくつかの解釈を並列してそれぞれ深めていきたい。なぜなら、
手掛りが多ければ、真相もその手掛りの数だけ存在していいわけだ。――『箱男』p238
というスタンスの作品だから。
もちろん、自分の解釈が自分で気に食わなくなったらあっさり手放してもかまいません。しかしそういった場合も自分の納得のいくかたちで手放していただけるような場を目指したいです。
最終的にこの作品へのいくつかの視点があるていどまとまればいいと思います。
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じゃあ何をすればいい?
主催者がするべき作業:
相関図・時系列表づくりの雛形(進行中。ただし完全な相関図・時系列は作品の内容的にできない可能性大。あくまで参考資料。これは『箱男』読書会に載せればよいだろう)……多人数でしたほうがいいか。今から読むという方が多いのだろうから、期間中につくっていこう。 ちょっとした考察。ファーストインプレッション。レジュメにするべき?
読書メモ(現在一周目終了。再読後またすっきりとまとめたい)
参加者の方にしてほしいこと:
新潮文庫版『箱男』をマイペースに読む。
皆さんそれぞれの感想・分析を述べる(ゆるくでもOK。読み込んでいる方のつっこんだ意見も歓迎)。
この読書会以前に自分で書いたり考えたことなども歓迎。
相関図・時系列表づくりに参加(自由)。
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VC案①
以前discordで目にした意見(うろ覚え)の実験。VCで話す人に、発表者(あるていどまとまった意見を話す人)と発言者(あるていど自由に意見を話す人)を選択して話してもらう。
発表者……希望制。基本的に発表と質疑応答の間はVCしていただく。発表する方はレジュメ作成推奨。
発言者……自由に出入りしていただいてOK。つまり普通にVCする人。
発表者と発言者の意見にけっして軽重はないが、せっかくまとまった論を発表していただけるのだから、発表者の意見は特に記録できるよう注意する。
レジュメもあるのであとからうかがいやすくもある。発表者はレジュメにしたがって、論点を明確にしてみよう。プレゼンの練習にもなるかも。
発言者の人はあいずちだけしていくスタンスなどでもOK。
皆さん、よろしければ、発表者が発表し終えたらクールにねぎらいましょう。
もっとも、コメント参加者がいちばん多いだろうし、もちろんそちらの方々の意見も尊重していく。
以下、例
VC意見交換会そのX(〇月✖日開催)
連絡
開催予定時間:〇〇時✖✖分
ボイスチャンネル:〇〇号室
使用文献
(例)箱男完全解剖大全(慎重社)
発表者
(例)アレクセイ、箱男
レジュメ
(例)アレクセイ
箱男について書かれた小説だ。
(例)箱男
安部公房が書いたようだ。
議論の流れ
(例)アレクセイの発表は~~という新たな課題を生んだ。
(例)箱男の発表で~~という読み方が提示された。
(例)発言者のAからはこんな意見が~~
VC案②
普通に主催者司会(暫定)で、話したい人は話すわりとフリーダムな会議。
一回目あたりはこちらのスタイルでやろうかな。
(今の様々なVCイベントも、主催の方とそれ以外の方というかたちであってもうまく案①に似た形になっているかもしれない。それとさすがに『箱男』読書会VC第一回目は厳密に役割を決めると窮屈になりそう。実際やってみないとよくわからない。いろいろ検討してみよう。) ……いちばん重要なことは、とにかく落書のための余白をじゅうぶんに確保しておくことである。――p237