『白痴』
久しぶりになんとなく読みかえしてみたらおもいのほかおもしろくてとまらなくなりました。初めて読むかたはあらすじを知らない状態で読んだほうが楽しめるとおもいます。あと登場人物が多いので人間関係を図解化しながら読んだほうがいいかもしれません。
@0609_mmm: 病人の目が、あるいは狂人の目が、健康な人間の目よりもよほどぎらぎらと輝いていることが現実でもありますね。#ドストエフスキー はああいう類の輝きを #文学 に昇華していますね。 @0609_mmm: #ドストエフスキー は抑圧された人間を描くのがほんとうにうまいですね。彼の #文学 からは、虐げられた人間、抑えこまれた人間、病める人間の弱さではなく、そういう人間の魂にこそ宿る力強い光炎をかんじますね。故にその作品世界はどんよりとしながらもぎらぎらしているんですね。 『白痴』(はくち、Идиот)はフョードル・ドストエフスキーの長編小説。1868年に雑誌『ロシア報知(英語版)』(露: Русскій Вѣстникъ)で連載された代表作。『罪と罰』に続く長編で、他の『悪霊』、『未成年』、『カラマーゾフの兄弟』と共に後期五大長編作品と言われる。 レフ・トルストイは本作について、「これはダイヤモンドだ。その値打ちを知っているものにとっては何千というダイヤモンドに匹敵する」と評したといわれる。 題名の『白痴』には2つの意味がある。主人公ムイシュキン公爵が文字通り知能が著しく劣っているというもの(現代ではこの意味での「白痴」は差別的意味に捉えられることもある)と、「世間知らずのおばかさん」という意味である。しかし、作者はどちらの意味においても否定的に描いていない。ドストエフスキーは、白痴であるムイシュキン公爵を、誰からも好かれる文句なしの善人として描いた。ドストエフスキーは、文句なしの善人である主人公ムイシュキン公爵を造型することにより、そんな人物が当時のロシア社会に現れたとしたら、いかに周囲に波乱を巻き起こすかを描こうとしたという。