『死靈』構想ノート
埴谷雄高
は、
『死靈』
を執筆する以前にその
構想メモ
を書いている。
鹿島徹
によれば、主要部分の成立は1930年代後半と推定されるという。
『群像』2007年11月号
にその一部が掲載された。
以下はその一部のそのまた一部
一、
理性の運命
について。
思惟以上の思惟 行為以上の行為へ出んとする試み
。
二、
神 如何に冷酷なるともその罪を許し得べきや
。
神は一般に凡てを許しうべきや、存在しうるや
。
三、広大な宇宙群の
滅亡
。
a 微細なるものの世界。
b 怖ろしき
道徳の合目的性
c
根據と宗教の歸結
四、
社会
の存立如何?
1、
存在の根據
。(
子供
について)
2、
存在の根據の確め
。
3、
存在の本質
4、存在の本質(續)
思惟以上の思惟
行為以上の行為
神
神の許し
神の存在
根拠と宗教の帰結
存在の根拠の確かめ