『死靈』構想ノート
埴谷雄高は、『死靈』を執筆する以前にその構想メモを書いている。 『群像』2007年11月号にその一部が掲載された。
以下はその一部
一、理性の運命について。
思惟以上の思惟 行為以上の行為へ出んとする試み。
二、神 如何に冷酷なるともその罪を許し得べきや。
神は一般に凡てを許しうべきや、存在しうるや。
三、広大な宇宙群の滅亡。
a 微細なるものの世界。
b 怖ろしき道徳の合目的性
c 根據と宗教の歸結
四、社会の存立如何?
1、存在の根據。(子供について)
2、存在の根據の確め。
3、存在の本質
4、存在の本質(續)