『新しい人』登場書籍
『新しい人よ眼ざめよ』に登場する書籍
ページは講談社文庫版のもの
「無垢の歌、経験の歌」
p9
マルカム・ラウリーの「ペンギン・モダーン・クラシックス」版を四冊
p11
駅構内の書店から見つけてきた「オクスフォード・ユニヴァーシティー・プレス」版のウィリアム・ブレイク一冊本全集
「怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって」
「落ちる、落ちる、叫びながら……」
「蚤の幽霊」
p108
ある叢書の解説のために書いているものを、コピイして送ってやったのだった。『政治死の生首と「生命の樹」』というその文書の
p118
僕はこの一節を旧約の『創世記』からでなく『コーラン』からうつす。現にこの挿話としてのイメージが、僕の内部で井筒俊彦訳、岩波文庫版の言葉に支えられているからだが、
「魂が星のように降って、跗骨のところへ」
p164
サルトルに出発しながら、いくつかの過程をへて僕が辿りついたのが、ガストン・バシュラールの想像力論で、僕は『小説の方法』を書く際に、宇佐見英治訳の『空と夢』から次の引用をした。
「鎖につながれたる魂をして」
p204
『ブレイク・コンコーダンス』の造り手のひとりデイヴィッド・V・アードマン。このところ僕はアードマンの『ブレイク・帝国に真向う予言者』を読んできた。
p209
植民地アメリカを失ったショックで発狂したとつたえられたジョージ三世が、1801年2月13日、再び狂気の兆候をあらわす光景を、アードマンは、『アメリカの最後の王』という魅力的な題名の書物から紹介している。
p211
実際に書肆から刊行されたのは『フランス革命』の、それも構想では七巻にわたるはずだったものの第一巻のみである。
「新しい人よ眼ざめよ」
p256
そのことを確認するのに用いた、上原敬二著『樹木大図説』の記述をうつしておきたい。
p264
ネオ・プラトニズムをふくむブレイクの秘境的な側面について学ぶ必要を、僕はしだいに強く見出していたが、そのような折、バリ島へも同行して民俗芸能にあらわれている神話的な宇宙論をレクチュアしてくれた文化人類学者Yさんから、キャスリン・レインの『ブレイクと伝統』を借りることができたのである。