『少女地獄』
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『少女地獄』(しょうじょじごく、旧仮名:せうぢよぢごく)は、探偵小説作家夢野久作の書簡体系式の短編小説集。1936年(昭和11年)に黒白書房から刊行された。そのうち「殺人リレー」のみ『新青年』の昭和9年(1934年)10月号に掲載された。 「何んでも無い」
「殺人リレー」
「火星の女」
【追記】
本当に「地獄少女」とは関係がない。
少女地獄にはいずれも「家父長制」社会からの解放を願い、看護婦、バスガール、婦人記者(を夢見る陸上選手の女学生)などの都市文化の尖端で活動する「モダンガール」が登場する。(中略) もともと少ない『少女地獄』についての先行研究はこのテクストを「モダンガール」との関連からはもちろん、充分に同時代的な観点から読まれてきたともいいがたい。それでもあえてそれらの方向性にふれるならぱ、久作がその少女たちを「地獄」へ追いやる社会を「反映」して描いたと解釈し、そのテクストを「夢野文学の成り立ちには欠かせない、さまざまな文体の実験が総合されている」と評価する点においては一致している。
つまり、『少女地獄』には、大正・昭和初期の家父長制社会の中で生きるモダンガールの地獄と挫折とが描かれている。(2022/9/5)