『埴谷雄高〈死霊〉論』
オビ文
ここには昭和14年戦時下からの私の人生の、《宗教と政治と文学》の、思想と生活がある。その中心をなすものは、「国家」とは何かという問題であった。昭和39年埴谷雄高らの『近代文学』終刊、それに続く『犀』以来、その生涯の終わりまで、私は埴谷雄高氏と共に歩いた。そこから生まれたのが、この一書である。 内容
序論
第一部
第一章 『死霊』自序
第二章 『死霊』の世界
第二部
第三章 〈『死霊』中断時代・27年〉
第三部
第四章 過誤の宇宙史
第五章 《虚体》論――大宇宙の夢
私記