『デカルト的省察』感想
難しい
予告パートの読解にこだわりすぎると挫折する久住哲.icon
読んでいると、その先の展開や展望を予告するような箇所がところどころ見られる。そういった箇所は、初見で読んで分からなくても仕方がない。久住哲.icon
読みながら「ここは予測パートだな」と認識し、できればその部分に「ここは予測」とでもメモしておいて、後からそこで予測されていた箇所に出会ったら、予告の答え合わせをできればベストだろう。久住哲.icon
第12節は読んでもよく分からなかった久住哲.icon
原因として考えられること
この節の多くが以降の展開の予告であるということ。
あるていど読み進めたあとにこの節をもう一回読むといいかもしれない。
予告されていたことを読んでから読み直すといいかも
大枠として、次のことは捉えておけばいいかもしれない:
デカルト的なアプローチではない、フッサールがしたいアプローチを確認する 自我の疑いのなさを、デカルト的に考えず、「構造」として考える
こんなに難しい本はあまりない久住哲.icon
ただし、ちゃんと読めばその分だけ分かるであろう難しさ。『純粋理性批判』と同じ種類の難しさだ。この難しさと対比されるのは、ハイデガー的な、煙に巻くタイプの難しさ。久住哲.icon
この本を読むことから逃げはじめている自分がいる。読むべきだと思う本ほど、それを読むことから逃げたくなるものだ。とりあえず「休憩時間はこれを読む!」と決めることにする。2023/1/11 面白い
読むたびに面白さが増す本久住哲.icon 2023/1/6
とりあえず、「なんだかすごいことをやろうとしているぞ」という感覚がする 2023/1/6 塩ミルク.icon
読書ログ
2023/1/18 第四省察を読んでいる。難しいですな。けどまずは通読する!久住哲.icon
2023/1/23 第五省察読みはじめました。他の我!久住哲.icon 2023/2/11 ぐ……読了。久住哲.icon
全体構成としては大きく3つに分かれると思った久住哲.icon
1. 序論
2. 自分固有の領域の特定
3. 他者経験
そのうち、1と3の文量が多いかんじ
1は比較的キャッチー
3が「迷宮」だが、おそらくメインディッシュ
この本をどう読むか
この本は抜粋集を作った方がいい久住哲.icon
フッサールが自らの省察を自らまとめている箇所を見つけて、それを抜き書きしておいたほうがいい
振りほどかれないように注意して読む久住哲.icon 2023/1/3
少し油断すると「?」の波にさらわれてしまうが、注意深くあれば進むことができる。
振り落とされた……久住哲.icon2023/1/30
第五省察読んでいても何も分からない
読書の仕方を変えることにする
人にこの本をどう読むべきかと質問されたら
code:久住案
まずは1回通読することをオススメします。まず全体像を掴む必要がある本です。最初の通読の際は、どんどん読み進めていけばいいのですが、その際に、後々抜粋しておきたい部分をマーカーしておけばいいでしょう。というのも、この本は抜粋集を作った方が良さそうだと思うからです。そうしてとにかく読み切ってしまったら、マーカー部分を書き写して行きながら、ちょこちょこ再読していくといいかなと思います。そうして抜粋集を作ったら、今度は改めてじっくり、分からない箇所を確かめながら読めばいい。この本は後々の箇所の予告をする場面が多いので、自分の抜粋集を参考に、分からない時はより先のところを確認するのも良いのかなと思います。そのためにも、一旦まず分からなくても通読しておくとよさそう。