『デカルト的省察』
フッサールがフランスで行ったいくつかの講演や討論の記録をもとにした著作。 1931年にまずフランス語訳が出版された
ドイツ語版は1950年(フッサール没後)に出版された
経緯は岩波文庫『デカルト的省察』「解説」「三 本書の成り立ち」に詳しい
デカルトの精神を復権させつつ,デカルトを越えて超越論的現象学へと進む,「新デカルト主義」の主張.1929年のパリ講演「超越論的現象学入門」をもとに,明証性の学としての現象学を叙述し,独我論とその克服としての間主観性の問題を俎上に乗せ,異文化や形而上学の問題への道を示した,フッサール晩年の主著. 第一省察