『サラゴサ手稿』
ヤン・ポトツキ著
サラゴサ手稿|国書刊行会
民俗学・歴史学の碩学であったポーランドの大貴族による、『千夜一夜物語』の如く多彩に、『デカメロン』の如く妖しく展開される回教徒の姉妹と一人の男のエロスとオカルトに満ちた長編枠物語。戦後ロジェ・カイヨワによって再発見された世紀の奇書!
岩波文庫からも出版。
サラゴサ手稿 (上) - 岩波書店
ポーランドの大貴族ポトツキ(一七六一ー一八一五)が仏語で著した大伽藍のような小説。フェリペ五世治下、シエラ・モレナの山中をさまようワロン人衛兵隊長アルフォンソの六十一日間の手記によって、彼が出会った謎めいた人々とその数奇な運命が語られる。作者没後、原稿が四散し、二十一世紀に全容が復元された幻の長篇、初の全訳。(全三冊)