「モナド」という用語
Clodius Piatの注でも河野与一の注でもジョルダノ・ブルーノという人がmonasといった表現を使っていたという記述が見られる。ただ、彼はそれを主観(sujet)ではなく物(chose)と見なした。実体そのものとも見なさず、実体の基本的様態(un élément modal de la Substance)としたようだ。 語源はギリシャ語のmonas(単一、一)らしい。
ライプニッツはモナドという言葉を1695~96年頃に初めて用いた。
les substances simples 単純な実体
les vies 生命
les âmes 魂
les esprits 精神(「理性的精神」)
monadeという術語をライプニッツが使うことの意義は?
なぜわざわざモナドという言葉を使ったのか、というのが気になるところだ。
考えられるのは
「一」というものを「一」というものとして語る、ということだ。
「一」を私たちは普通、普段、気にせずに自然と使用する。
ただ、Scrapboxを使う人のうちでアトミックな使用を試みた人であれば、「あるものが1であるとはどういうことか」と考えたことがあるかもしれない。
「アトム」の語源はa-tomosであり、tomnein(切断)できないものということだ。
これ以上切ることができないという意味で、最小単位であるということになる。