Wikipediaの「推論役割意味論」のページ
感想
Wikipediaの記述はかなり難しい
得られる知識
疑問点
Wikipediaの記述は「ジェリー・フォーダーが全体論的意味論的アプローチを批判するために推論役割意味論という概念を打ち出した言葉をつくった」という内容になっている しかし、同時に、真理条件的意味論と推論役割意味論が対比されるとも書かれている。
なので、推論役割意味論が全体論を批判するためのものだという記述はすぐ受け入れられるものではない 「全体論を批判する」とはどういうことなのか、これを知れば、Wikipediaの記述も理解できるようになる。
同上p173からの議論は、全体論だと他の人の言っていることの意味が理解できなくなるという批判に対する応答である。
すなわち全体論批判というのは、それが常識的ではない、不合理だという批判であり、その理由というのは、「全体論だと相互理解が不可能になるから」だ。
メモ
推論役割意味論というのは、批判相手につけた名称なんじゃないか。これはフォーダーを読んでみれば分かるだろう。 フォーダーが全体論を批判しつつ、かつ批判する相手に「推論役割意味論」という名前を付けたのだとしたら、筋が通る。ただし、本当にこれで正しいかはまだ分からない。
読み返したとき目についた箇所