『ツァラトゥストラ』日記
万人のための、誰のためでもないページ
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贈り与える徳
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今日の範囲読む 性と死
2023/9/14
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2023/9/9
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千の目標と一の目標から若い女と年老いた女までを読んだ。前の箇所と重なるところを確認しつつ、超人や没落についてのイメージ形成のためのヒントを拾っていく。
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夜はDiscordで読書会があった。
第1部を束ねるテーマってやっぱ超人だな。と思った。まだ2/3しか読んでないけど。 久住哲.icon
市場の蝿についての話が図書室であった。最後あたりの「点火する」の箇所だ。 言及箇所の原文を読んだりした。
中公文庫で「点火する」と訳されているドイツ語はentzündenで、この言葉は「火をつける」という意味のほかに「感情をかき立てる」という意味もあるが、面白いことに、さらには「議論に火がつく=議論が起こる」という意味もある。これって、いわゆる「炎上」? とか思ったりした。
中公文庫の注を読む
手塚先生は〈点火する=助長する〉と解釈しているようだ。
「君」が小さい者どもの「ずるい性格」を認識してみせると、「かれら」は開き直る。
「君」が「かれら」の様々な低劣な性格を認識することで、それらが助長される。
手塚先生の解釈だと何に対して警戒が必要なのかが分かりにくいと思った。
警戒[sich hüten]が必要だということは「君」に危険が及ぶということだろう。
「かれら」の低劣さが助長されても、「君」に直接の危害は及ばないのではないだろうか。
私の解釈はいくつかある
「君」が小さき者に近づくと彼らに火をつけて回ることになるが、それは「君」の望むところではないだろうから、用心せよ。(望まぬ結果をもたらさないように気をつけよ)
「君」の認識で、小さき者は自分が煽られた(火をつけられた)ように思い、「君」に対する復讐心を燃やすだろう。すると「君」は「かれら」の復讐に遭うおそれがあるから、煽る結果にならないように用心せよ。(復讐心に用心せよ)