「細胞の記憶」と「意識=存在」
『死靈』五章「
夢魔の世界
」(Ⅱのp219など)の「
意識=存在
」の定式は、これももうずいぶん言われていることでしょうが、
『ドグラ・マグラ』
の「
細胞の記憶
」をどうしても連想させますね……これもとても興味深い。
ドグマグの細胞の記憶が、脳髄を相対化するものであるのに対し、
意識=存在は、
《
終わりからは始められぬ
》
《
巨大な無関係
》
《
最高存在こそ存在にほかならぬ
》
を一挙に解決するための定式。