線を引く間違った方法
コンピュータの方が優れていることが1つあるとすれば、それはとても正確に命令に従ってくれることです。それが、デザイン、建築、製造、科学、そして無数のジャンルに革命が起きた理由の1つです。
けれでもその正確さは、ジェネラティブ・アートの文脈においてはごく限られた面白さでしかありません。自然界には存在しない完璧さ、そこに喜びはありません。もし私たちのアートがそのような完璧さを求めるのであれば、それはあまりに機械的なものとして捨て去られてしまうでしょう。
反対に、私たちは不完全で予測不可能な形状を望んでいるのかもしれません。しかし、だからといって不明瞭であてもなくさまようような不完全さもいりません。私たちは、有機性(オーガニック)と機械性(メカニカル)の間、カオスと秩序の間の、ちょうど良くバランスがとれたスイートスポットを探しています。これを見つけるために、プログラム的な考え方で効率的に線を描く方法から離れて、決定論とは違ったプロセスで物事を進めていく必要があります。