コンテイニング理論
精神分析の対象を1人の人間ではなく「2人の間で何が起きているか」に広げた点で画期的 前提
心の飛び交い方に2つのモードがある
心が言葉からはみ出して飛ぶこと。
文面や行動に焦り、怒り、不安、憎しみなど、言葉にならない気持ちが溢れ出している状態。
そのような言葉(=心)を受け取ると、受け取った側も冷静でいられなくなる。→逆転移 心が言葉に包まれて飛ぶこと。
ステップ
1. 心を預かる
預かった分だけ、相手の心は軽くなっている。
預かるには心に余白が必要。
containには「我慢する」「耐える」という意味もある。
2. 心を消化する
相手の言葉、心の正体を考える。
自分の心を相手の心に重ねる。
「似ているところを見つける」
1. 赤ちゃんの中にあった正体不明の不快感が、泣き声によってお母さんの中に投げ込まれる
ビオン曰く「赤ちゃんの鳴き声が不快なのは、赤ちゃんの不快感がそのまま聞く人に感受されているから」
2. お母さんはこの不快感について「なんなんだろう」と考える
お母さんが睡眠不足だったり、体調が悪いと、心を預かることができない
「うるさい!!」と怒鳴り、コンテイニングは失敗する。
この時に必要なのは、お母さんの心を誰か他の人がコンテイニングすること。
心に余白を作ってあげる必要がある。
3. 「おしりが気持ち悪かった」と謎が解け、言葉になる。
赤ちゃんのギャーギャーという泣き声が、母親の中で「おしりが気持ち悪かったんだね?」という言葉に変化している。