GenArtの講義資料
明星大学デザインとテクノロジー
90分x5コマのうち3つ使う
1. テクノロジーxアート
美術史におけるテクノロジーの立ち位置
わかりやすいところで
幾何と投影を(再)発見したルネサンスの画家兼工学研究者
レオナルド、デューラー、
写真の発明以降、フォトンを扱うようになった印象派
ゲーテの色彩論、スーラ
大量生産にあわせて美術教育をデザイン教育に再編したバウハウス
ベル研究所の技術研究開発からアート運動となったEAT
美術史に隠蔽された再現技術・装置
カメラ・オブスクラ、カメラ・ルシッダ
参考:藤幡さんの美術史講義(CCBT)、Peter Baumanの描画技術史(YCAM)
美術史自体の様相の変化を促した?
技術史自体の研究も必要
2. GenArt I - GenArtの古典的定義と発展史
もう20年前
「自律的」な機構、プログラムが芸術になったり芸術に貢献したりする領域
「自律的」という言葉の定義も必要
サイバネティクス、情報美学、複雑系を経由した美的尺度の紹介
もちろん今はこれだけだと物足りない
Creative CodingやDemosceneへの言及は当時からある
今は?
美術史に帰する歴史編纂
Peter Bauman , hasaqui etc.
埋もれた・散逸的だった歴史的事象に筋をいれる作業が行われた
不満もある
美術史の個別事象の政治的接続
近傍領域の参照よりも、内向きな蛸壺化
例えばGameArtやDemoの話題はあまり出されない
発展史
ざざっと
Creative Coding, Demosceneなどのカルチャー
制作ツール、ビデオゲーム、映画などの産業
演算装置やCGの表現力のムーアの法則的な発展史
CommodoreやAppleII以降、John Maedaなど
3. GenArt II - アルゴリズムの実装と審美的評価
「自律」「アルゴリズム」このあたりの話をハンズオンを交えて行う
アルゴリズムは有限時間内に与えられた問題を解決する手順の定義
自律…これは難しいが、、
自己規定、自己複製、自己参照的な振る舞いをするもの
開かれたルールセットが作品を生成・規定するもの
プログラムで書かれるもの
機構が開示されているハードウェア
作品みずから鑑賞者や外界とインタラクションするもの
特定の環境下でほとんど作為をくわえていない状態で勝手におこる現象
ビオトープ
創発
など、、例証していったほうが早そうだが、
自分は「乱数を伴う」「人間の予想を超える」という解釈はけっこうアンチ
コードを実際に紹介
三角関数
リサジュー曲線
円、サイクロイド曲線
創発
Boidsによるビオトープデザイン
Particle Life
自己成長
カオス・反復関数系