レタリング
タイポグラフィー、タイプフェイスを決定づけるハードウェアの歴史
活版印刷
活字を鋳造
活版は必ずしも活字であるわけではない(写植でも活版はつくれる)
版を作成し、紙に圧着して転写
デボスをつくるために現在でも用いられる
写植
フィルムの詰め貼りのような作業になるため活字では不可能であったカーニングがあたりまえのように行えるようになった
光学:タイプフェイスをフィルム化しサイズなどを調整しながら現像する
CRT:ブラウン管で描画して感光紙に露光
オフセット印刷
アルミやポリエステルにレーザーで焼き付けて製版
デジタル印刷
CMYKの2次元のドット情報を作成して印刷機に送信
液体トナー、インクジェット
ステンシルプリンティング
シルクスクリーン
ポリエステルやナイロンに感光乳剤で開口部をつくり、開口部だけインクを押し出る
厚盛インク、特殊インクに対応
リソグラフ
薄いフィルムに細かい穴を焼き貫き、穴を通ったインクが紙につく
写真印刷系もいろいろある
戦後日本においては、印刷会社によって使えるタイプフェイスが決まっていたが、写植が普及するとデザイナーが主体的にタイプフェイスを制作、選択できるようになった
写植の移行期に、現代デザイナーがミーム的に扱うようなカーニングや文字サイズのチマい作業などが生まれ、それが良くも悪くもお作法化した
主観的評価による膨大な作業
確かに現在のデジタルな文字打ち環境も、小さい文字 ゃゅなど、文字の不連続性などは未解決で放置されている
杉浦康平は手書き(いわゆる習字)をやっていたから気づけた
山城隆一による「森・林」(1955年)
写植によるタイプフェイスの非連続的な配置