感性工学
感性工学(かんせいこうがく、英語: Kansei Engineering/Affective Engineering)とは、人間の感性という主観的で論理的に説明しにくい反応を、科学的手法によって価値を発見し、活用することによって社会に資することを目的とした学問である。人の心地を知る感性計測技術などを用いて、人の心や体の反応をものづくりに活かす学問とも言える。理系と文系の融合領域1 ヒトの知性は、情緒的で感覚的な主観を重んじる側面と、論理的で分析的な客観を重んじる側面があり、前者は芸術やファッションデザインなどで発揮され、後者は科学や工学として展開した。それぞれの分野は専門化しているが、両者を結びつける分野が感性工学・感性科学といえる2。 感性工学とは,「商品に抱いている心理的イメージを具体的な商品設計に翻訳し表現する技術」のことである。生活者が商品を購入したいと考えたときに,漠然とながらも「落ちついていて使い勝っ手がよくて……」といろいろ想像するはずである。このようなイメージをここでは感性といっており,生活者のこの漠然とした感性を商品の設計に具体的に表現する技術,のことをいう。