パウル・クレー『造形思考』のアニメーション化
パウル・クレーが残した論文や講義の草稿をまとめた『造形思考 上・下』(ちくま学芸文庫)や『教育スケッチブック』には彼の理論を自ら作図した説明画が多く含まれている。 文章と挿絵は有機的な統一体をなし、彼の思考方法と造形方法との間の深い一致を明らかにしている。クレー自身も彼の「言葉」はそれだけで考えられるべきではなく、彼の絵を補うものとして考えて欲しい、とはっきりいっている。
彼のフォルムについての思考の中心は運動である。
彼のフォロワーとして現代でなすべきことは、その運動(を表現した静止画)を運動(する映像)として形にすることではないか。