雑談を通してしか語れないことがある
これは「リアル」を指向しすぎたおっさんの戯言ではない
俺たちの脳みそはいろんな概念をネットワークで認識している
「空が暗くなってきた。何人かが、傘をさし始める。パラパラと音がする」
こう書けば、それだけで雨が降っているとわかる
雨という概念が空の暗さや傘、パラパラというオノマトペなどと結びついているから
隣接概念によって雨という概念が刺激されている
雨という概念について理解するためには
「晴れ」「曇」「降水確率」「水」
などの隣接概念との関係を知る必要がある
俺たちの普段使う言葉はネットワークではなくリニア(線状)である
任意の文字・単語が任意の文字・単語と結びつくのではなく
左から右、上から下へと流れていく
言葉を発する、文章を書くというのはネットワークをリニアに変換すること
ネットワークを一筆書きにすることと言ってもいい
以下のことをしなくてはならない
流れに乗らない点は切り捨てる
複雑に絡み合った点を持って単純化する
無理がある
無理があることを人間はしたがらないのでインターネット情報に情報が増えづらい
切り落とされた小さな点が俺たちの理解のために結構重要だったりする
解決したい問題は
ネットワークのまま出し(たい/てほしい)
小さな点が出力し(たい/てほしい)
雑談やチャットはこれを解決する
小さく出力するから
相手の言葉や話の流れによってフォーカスがランダムに当たるから
ネットワークのまま出してほしい
リンクが貼れるから
とはいえScrapboxの一つ一つのノートの中はリニアである
Scrapboxは箇条書きの操作をサポートする機能がついている
書いてしまってから整えたらいい
このページもそうやって作られてる
箇条書きにはメリットが多い
小さな点を出力してほしい
これには3つの要素が必要
小さな点にフォーカスを当てること
小さな点にフォーカスが当たったときなにも考えずに書き出せる
連想してどんどん書いていける(偶然拾い上げるべきものを拾い上げられる確率を高める)
雑談やチャットによる解決
メリット
相手の発話によって小さな点にフォーカスが当たる
その場で小さく出力できる
「そういえばそれで思い出したんだけど」などで脱線していける
デメリット
リアルタイム性が強い
ログが残らない
ちょっと前の話題に対して思いつくことがあったとき、そこに話題を戻すのは”力”が必要
Twitterによる解決
好き勝手やれるしログも残るが
タイムラインなので過去の発言を糧としていくのは技術が必要
だし今Twitterがカスで検索できたり出来なかったりする
昔の発言にリプライを送るのは流石に気が引ける
ので、ある発言がなにを踏まえてのものかがわからなくなる
Scrapboxによる解決
多分全部解決している
ある行にだけコメントをつけることも出来るし
こういうふうに鶏七味.icon
しかも通知がいかない
とりあえず書き出してしまって、適当に改行して箇条書きにして
必要でないものは別のページに切り出す
そういうことがワンアクションで出来るシステムになっている
デメリット
やや慣れが必要
スマホからはクソ使いにくい
DJにまつわる文脈のもとで(つまりジャンルやらテンポやらなんちゃらかんちゃらを意識して)音楽を聞くことに興味を持った人を助けるためのプロジェクトがAlt Scrap DJにまつわる文脈のもとで音楽を聞く習慣のある人間を集めて雑談させて、リンクを張ったりページを整備したりすればいい
そこにDJ mixを集めておくとDJ mixへの接続もできる
鶏七味, いしはDJ mixが好きだからそういうことになると嬉しい