「おれはミサイル」
情報
著:秋山瑞人
収録
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概要・あらすじ
SF短篇作品。第34回星雲賞(2003年度)日本短編部門を受賞。『SFマガジン』2002年2月号、5月号にて発表された後、2010年に『ゼロ年代SF傑作選』、2011年に『コレクション戦争と文学5 イマジネーションの戦争』に収録された。姉妹編である「海原の用心棒」ともう一本の書き下ろしを加え、早川書房から『おれはミサイル』として書籍化する予定だった。が、そのもう一本が書かれず、いまだ出版には至っていない。 舞台はいずこかの空であるが、判然としない。果てない様な広大な空の、『高々度十七空』と呼称される空域。老朽化した全翼型のミサイル母機である『私』は、数十年前のある作戦で僚機となった『エピオルニス』から、「グランドクラッターを知っているか」と問われるが、『私』は、クラッターがレーダー上の背景雑像であることは熟知していたが、グランド(地上)という概念を理解せず、重力方向の遥か彼方に固体の平面があるという彼の話を信じようとはしなかった。
そして、現在。タンカーから給油とミサイルの補充、そしてFCSのアップデートを受けて後の3日目、単独で飛行中だった『私』は、声を聞いた。「貴様の名前は?」
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読みどころなど
人類のいない世界でひたすら戦闘を続け、作戦を実行し続ける機械知性たちが、遺憾なく発揮されたサイバーパンクな文体とミリタリーな語彙で描写される。その姿は厳格でありながらコミカルでどこか人間味に溢れており、たいへん楽しく読める。ミサイル母機が「地上」の存在を信じず、ある種の都市伝説として捉えている、といったアイデアも面白い。
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入手方法
どの媒体も電子化はされておらず、紙の本しかない。
『SFマガジン』2002年2月号、5月号
→中古のみ
『ゼロ年代SF傑作選』
『コレクション戦争と文学5 イマジネーションの戦争』
『セレクション戦争と文学6 イマジネーションの戦争』