ロスビーの変形半径
deformation Radius
角周波数だったっけあか.icon
波の基本性質より,その周期(慣性周期$ T_f)は,
$ T_f=\frac{2\pi}{f}
ここで,その位相速度$ cを用いれば,
$ R=\frac{cT_f}{2\pi}=\frac{c}{f}\qquad\left(=\frac{\sqrt{gH}}{f}(重力波の場合)\right)
$ Rは,慣性周期の時間スケールで重力波が伝播する距離である. すなわち,空間スケール$ R内部では重力波の成分が卓越し,それより大きいスケールでは地衡流成分が卓越する.
この$ R:ロスビーの変形半径
また,大気の場合
具体例
緯度45°一層海洋
重力加速度g=10, 水深H=5000を与えれば,
$ R=20,000 km\simeq20^o
緯度45°,1.5層海洋でH=300,逓減重力を$ g'=3/1000 \times gで与えれば, 1.5層:上層は運動し,下層は無限に深く,運動しない
$ R=30 km
東京湾(緯度36°,平均水深15 m),一層海洋で仮定
$ R \simeq143 km
東京湾の南北長さは50 km程度,東西は30 kmくらい