入社1年目の後悔
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これはなにか
入社して1年を振り返り、後悔したこと=「やったもののうち、他の方法がよかったこと」をまとめた
「こうやって失敗したし、後悔も大きかった」「こうやれば失敗/後悔しなかっただろう」を羅列した
なぜ、成功ではなく失敗に着目するのか?
1. 成功は原因が特定しづらく、再現性が高くないから
成功要因は、運の要素もその人の知識とか能力とかも、いろんな前提条件の上で成り立つもの
だから、成功要因は無限にある。ゆえに再現性を保つのが難しい
2. 失敗は原因が明確であり、再現性が高いから
成功したのは、失敗しなかったから成功したと思われてるだけ
失敗には原因と結果が明確にある。ゆえに「失敗して後悔したこと」を共有する価値は大きい
(あと、失敗とか後悔とかって、あんまり他の人に共有されない。もったいない)
やったもののうち、他の方法がよかったこと
広く浅くただ情報に触れる
mtgなどで疑問に思ったり全体感が整理されていなかったときに、放置することが多かった
分解してひとつずつ明らかにしたり、深掘りしてひとつずつ潰したりした方がよかった
デキるヤツっぽいムーブ
「わかってる」「できる」「貢献したい」のスタンスを前面に出して動くことが多かった
「AAがわからない」「BBがうまくできない」「CCを身につけて将来的に貢献したい」みたいなスタンスの方がよかった
教えるスタンス
「できない?じゃあ良いポイントを教えてあげましょう」みたいな姿勢になる場面が多かった
「目的はなんだっけ?」「そのために私たちは何ができそう?」「あなたは何がやりたい?」みたいに、コトには向かいつつヒトにも対等に向き合った方がよかった
べき論を押しつける
「まずはWillじゃなくMustを考えようよ」「議論するときは客観が主で主観は従でしょうよ」の姿勢を人にも期待した
「どうあるべき・どうするべき」だけでなく、相手が大事にしているものを考え、相手のいる所から始めた方がよかった
用意しまくって相談の場を設ける
目的を設定し、仮説を立て、相手に求めるアクションを明確にした上で話す場を設けることが多かった
最初は丁寧にコミュニケーションを取りつつも、状況や場面に応じて最適な形を模索していろんな人と話した方がよかった
原理原則を早くに求めに行く
「整理された原則があるはずだから見つけよう」「何を解くべきか見定めきってから着手しよう」の動きが多かった
探索と実行は両輪で進め、仮説検証のスピードと回数を増やすことで実験的に原理原則に向かった方がよかった
漠然とした課題を漠然としたまま解く
なんとなーく自分やコトの課題として認識しつつ、ふわっとしたまま実行する・抽象的な分解で終わることが多かった
分解して、実行可能なものを見つけて、早く検証しつつ全体感を整理しながら定義して潰して可視化した方がよかった
2次以降の情報、想像したイメージ、自分なりの理解を放置する
「AAは◯◯のようなものだ」「BBって△△したらできるでしょ」みたいに、伝聞/イメージで完結させることが多かった
具体的なアクション/アウトプット、1次情報で検証した方が良かった
個人振り返りドキュメントを量的に充実させる
再現可能な仕組み、汎用的で今後も使えそうだと(自分の浅い経験から)推測して整理することが多かった
最低限、必要なものに絞ってドキュメンテート&仕組み化&習慣化した方がよかった
深掘りとか参考資料とか
AAがわからない、BBがうまくできない、CCを身につけて将来的に貢献したい、みたいなスタンスの方がよかった
徐々に、自分の貢献欲求が邪魔になってることに気づいた
力をつけないと、貢献度は低い
目の前でできる貢献は、レベルの低い自分がやってもそんな大きな影響がない
→低いスキルで時間を切り売りするより、早く自己投資して強くなって大きくリターンした方が良い
目的を設定し、仮説を立て、相手に求めるアクションを明確にした上で話す場を設けることばかりだった
これ自体が悪かったとは思えない、が相手の特性や関係性によるし、自分のためだけに徹底した部分も多かった
結果、仮説が見えないときは誰にも相談できなかったし、話せた人も少なかった(しかも志向性の近い人ばかり)
→軽いレベルの悩みや思考でも話せるような関係性の人を増やすことに注力した方がよかった
最初は丁寧にコミュニケーションを取りつつ、状況や場面に応じて最適な形を模索していろんな人と話す方がよかった
マインドとして気をつけていること
①「ひとりで調べる・考える方がいいこと」「頼る方がいいこと」は切り分ける
相談相手・考える対象で分けたり、自分の中での問の明確さに応じて段階的に切り分ける
②前提として、『調べればわかることを聞くこと』そのものは間違ってない
間違っているのは、短期・中長期で自分と組織の両方の生産性を下げる行為(ex. 聞けば3秒でわかる調査に3時間かける)
③「質問すること」に対し、Cost(費用)だけでなくPerformance(効果)も考える
質問すること・コミュニケーションすることは時間コストを発生させるが、同時に関係構築等のメリットも発生する
④遠慮はコスト、配慮はマスト
「相談していい」の申し出は感謝を持って受け取る、ただ準備・感謝・事後報告・将来リターンの意識は徹底する
実行と両輪で進め、仮説検証のスピードと回数を増やして実験的に原理原則に向かう方がよかった
漠然とした課題を漠然としたまま解く
例えばこんな感じ↓
漠然とした課題:「チームで資料化を進める人が多くないな、なんか暗黙知溜まってるな」
漠然とした解法:「暗黙知があるって不満は伝えておこ、自分は資料化しておこう」
→これだと、アクションが適切かわからないし、アクションがどんな結果につながったかわからない
定義して分析した上で、形のある、解いて結果がみられる状態にすればよかった(こんな感じ↓)
「資料化していないのってどう問題?」「暗黙知って何?どうなったら良いの?」を定義して検証する
「問題だとして、真因はどこ?どんな課題を解消すれば良いの?」を分析して検証する
「その課題を特には何が必要?誰の協力が必要?その人はどうしたら動いてくれる?」を考えて検証する
なんとなーく自分やコトの課題として認識しつつ、ふわっとしたまま実行したり抽象的な分解で終わったりした
課題は定義できない限り解けない。良い対処は見えないし効果も計測できない
「AAは◯◯のようなものだ」「BBって△△したらできるでしょ」みたいに、伝聞/イメージで完結させることが多かった
具体的なアクション/アウトプット、一次情報で検証した方が良かった
入社1年目の後悔
成功したのは、失敗しなかったから成功したと思われてるだけ