振り返りの基本
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はじめに
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位置づけ
本資料では、振り返りを広めのスコープで扱う
過去を見ることだけでなく、今後に向けての思考を進めることも含める
自分の脳内で完結することだけでなく、コミュニケーションも含める
本資料のゴール
振り返りの目的と手段を把握し、共通認識になる
振り返りの全体像や個別要素を頭に入れることで、関係者どうしの前提を揃えられるようにする
振り返りのアクションが、効果的・効率的になる
再発明する必要のない内容を標準化した上で、目的に寄与するポイントへ集中できるようにする
扱う内容
振り返りの目的:振り返りとは何か、何のためにやるか
振り返りの概要:振り返りの種類は何か、どう使い分けるか
振り返りの目的:振り返りとは何か、何のためにやるか
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振り返りは未来へ向かう『手段』
振り返りをすること自体が目的になることはなく、何らかのアウトカム(=目的/成果)に向けて行うもの 「思考がスッキリした」「過去の棚卸しができた」ことはあくまで副産物/副作用であり、アウトカムではない
振り返りで目指すアウトカムは3つ
1. 無駄なブレーキをなくす
『目指したい方向性』や『やりたいこと』を妨げる障壁・ハードルをなくす
e.g. 人に仕事を任せる時に、ブレーキとなる「任せると自分に存在価値がなくなる」という囚われを剥がす
2. アクセルを最大限に踏む
『目指したい方向性』や『やりたいこと』に対して、継続して高いパフォーマンスで向き合えるようにする
e.g. 新たに始める仕事で得られる経験を考え、自分のWillと重ね合わせてモチベーションに繋げる
3. ナビを見てハンドルを切る
『目指したい方向性』や『やりたいこと』の精度・理解度を高める
e.g. Willで始めた仕事を見返し、モチベーションを感じたポイントを抽出してWillを更新する
振り返りの概要:振り返りの種類は何か、どう使い分けるか
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リフレクションとレトロスペクティブ
メタ認知(自分の感情/認識の理解)と客観視(周囲から自分への印象の理解)を経てセルフリードできるようになる スクラムのように、アウトカムへ向けたアプローチやスタンスを継続的に変えて最適化しつづける ファクトとフォーキャスト
過去に発生したファクト(事実)がなければ、適切な解釈ができない 「何となく順調だと思っていたが実は停滞していた」など、ファクト出しの前後で解釈が変わることもある
事実と所感の乖離・矛盾をなくし、関係者と認識を合わせる。ラバーダッキングしたり人に話したりするのも有効 「流れでタスクを進めていたら急ぎの仕事に間に合わなかった」など、見立てる前後で優先度が変わることがある ドキュメンテーションとオリエンテーション
可視化できなければ正確な振り返りができない。ピッタリ表現できる言語(文字など)・非言語(図表など)に落とす ライティングできなければ振り返りで他者の力を借りられない。コンテクストを下げ、可読性を高めて障壁をなくす 構造化できなければ振り返りが積み上がらない。ドキュメント全体の構造を管理し、検索性・ストック性を高める ノーススター(北極星)となる、最終的に目指したい状態を向かう先として設定することで、目的・目標がブレなくなる アンカー(いかり)となる、自分の中で普遍・不変の価値観や欲求を設定することで、判断・優先度がブレなくなる 前提としてWillは仮説であり、ノーススター・アンカーを何個でも仮に立てつつ、実行する中で取捨選択・深掘りする プランニングとエクスプロレーション
ゴールを置き、アプローチを描き、アクション・スケジュールに落とし込んで、実行する中で更新する流れが基本 効果的な(=達成確度の高い)プランニングには自己理解が必要。自己特性を踏まえて、自分に合った方法を探る
事象や状況を観察し、発散的にインプット・アウトプットすることで、仮説構築・仮説検証を繰り返す流れが基本 目的ではなく手段、予測ではなく偶然性を重要視してアクションを続けることで、新たな機会を探る