新型コロナウイルス感染症への対応に関する拡大対策会議
2020年2月8日
大規模な会議っぽい。
愛知医科大学の森島恒雄はシクレソニドの投与についてのところにも名前が出てくる。
鈴木基
また疫学的追跡についてであるが、軽症例が多いと接触者追跡が困難である。つまり、封じ込めを困難にする。日本は今、封じ込め〜感染拡大の間にある。おそらく今後、感染拡大に至ってしまうと思われる。
今後は重症患者の発症の探知に方針を変更する必要があるかもしれない
厚生労働省結核感染症課
森島:PCR で対応できる、検査数の実際の量はどのくらいか
→ 計算上 3726 検体/ 日となっているが、現実可能な数字ではない。今後症例が増えていけば、検査機関が増えていく可能性、必要性がある。
新型コロナウイルスの上気道、特に咽頭におけるウイルス量は、数コピーと極めて少ない。これは conventional PCR の検出感度限界に近い。そのため陰性、陽性の判定・判断が難しいことを医療者全体が理解し、かつ国民に説明していく必要がある。また PCR は判定までに 4-6時間かかり、同時に多くの検体を処理することのできない問題点もある。
感染拡大が進むと、PCR 法や LAMP 法のいずれも各県の地方衛生研究所での検体処理能力を大きく超える検査依頼が集中する可能性が高い。その際には大学や指定医療機関など LAMP 法の機器をもち、かつ技術的にも優れている機関での検査協力も必要となる。また民間検査会社との連携も必要となるだろう。
前述の体制が整うまでに感染が拡がった時、どのような対象を優先的に検査対象とするのかを決めておく必要がある。呼吸器症状を有する、高齢者、既往(基礎疾患)、妊婦などが候補であると考えられる。今後の中国からの発表にも注目する必要があるだろう。