漫画「GANTZ」感想
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漫画「いぬやしき」を読んだとき、「GANTZ」を含めた感想を紹介しました。
どうやらこの漫画家は前半に天才的な設定と精緻なメカの絵で読書を引きつけ、やがて自分が設定したキャラクターが暴走しはじめカタストロフィを起こす。それをコントロールできないまま物語が終わるということを繰り返しているんだなあと感じた
ちょっと頭に残っていて、かつ、漫画のGANTZは、1,2冊を読んだことがあり、「死んでしまった人間が」大きな黒い球体がある部屋へ送り込まれた後どうなるのだろう……、どんな終わり方をするのだろう……という興味関心を抱いていたので、機会があったので一気読みしました。
なるほど、上の方がおっしゃることがわかります。
作者は、ちゃんと最初頃から、終わりを意識して書いているとおっしゃっていますが、物語の進展が突然、ドン、ドン、ドーン!と脈絡もなく(作者には脈絡があるのかもしれませんが、読んでいる方には突然、どうしてこっちの方向へ?という感じに)話が移動するので、違和感というか、読んでいて同化しにくかったかもしれません。
絵がとてもわたし好みなんですよね。とても上手いなぁと思ってページをめくってしまいます。
一つ気になるのは、ストーリーの中で、ある登場人物を非常に焦点を当てる描き方(たとえば、エピソードを描いたり、その人物中心に何コマかを描いたり)をするのですが、まるで描くのを飽きたかのように、ブツッとその人物を簡単に殺してしまうのです。その人物に感情移入をしようと思っているときに「あれ?」という感じで肩すかしを食らった感じになるのが、ちょっと残念なように思いました。
「GANTZ」、「いぬやしき」とこれまでにない発想の漫画を描いているので、今後、どんな漫画を描くのか楽しみにしています。