学びと経験を重ねることで視点が変わってくる……ゼミ生の成長
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本日、わたしに用事があって、先週の金曜日、わたしが不在の時にオープンゼミを中心となって進めたM2さん(ストレートマスター)がわたしの研究室に訪ねてきました。
いつものようにバカ話を少しして、話が終わろうとした矢先、そのM2さんがちょっと真面目な顔をしてわたしに話しかけました。
M2「先生、あの〜ぼくたち、阿部研のホームページ見てもらいました?」
わたし「ん?うーん、最近の見てない。ごめんなさい。」
M2「今回、僕が金曜日のオープンゼミのこと書いているんですよ。あのオープンゼミの感覚がいい感じだったので、忘れないうちに書き残しておこうと思って、僕なりの感覚で一生懸命書き残しておきました」
わたし「そうだね。自分の中で言語化しておくことって大切だよね。ぜひ、読ませてもらいます」
M2「ありがとうございます。ほんのちょっとでも何か感想、コメントいただけたらうれしいです」
なんだか、とってもうれしいです。
こんな感じで自己アピールされたら、ノックアウトですよね。
早速、書いた文章を見てみました。
なるほどうっ!
彼は、昨年の4月、本学に来て、わたしの授業の中で「プロジェクト・アドベンチャー」というものを初めて知り、深く学び始めます。最初は、子どもたちが楽しそうに取り組むアクティビティそのものに興味を持つことから初めて、自分がファシリテーターになったときは、いかにスムーズに進めるか、淀みなく進めるかというところに関心を持ち、子どもたちがどのようにスムーズに進められるかというところに注目をしていたように見えました。 しかし、今回の投稿を見ますと、
良い失敗を見れたこと
というところに最初に注目しています。学び手の学んでいる姿、思い、取り組みに注目しているわけです。学習者目線にたとうとしていることがわかります。いいなぁ。「良い失敗」ですって。たぶん、最初は「失敗」を目にするだけでおろおろしていたはずです。今では「失敗の質」へ目を向けているのです。
チャレンジを強制しない
チャレンジバイチョイス。
プロジェクト・アドベンチャーに詳しい方にとっては当たり前の考え方でしょう。しかし、学校教育等、強制的、または半強制的な雰囲気が漂う中ではこのスタンスをとり続けるのはなかなか難しいときがあります。初めてプロジェクト・アドベンチャーに触れた人は、みんなが取り組むにもかかわらず、取り組めない自分を責める人も出てくるかもしれません。しかし、ファシリテーターが、別にそれでもいいんだよというスタンスを自然に、当たり前にとることができることで初めて参加する方も安心感を持つことができるでしょう。そういう本質的なところを感じ、実践できるようになってきているのだなぁと嬉しく思いました。
みなさんの進化が今年度も楽しみですわ!