リモート(遠隔)でも対面(皆がその場にいる)でも利活用できるオンラインツールを心地よく使っていきたい〜Padletの構成的な画面はサラッとした集まりでもすんなり使えるのが素敵〜
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コロナ禍のさなか、わたしがあまり困らずに学生たちと話し合い活動を通したオンライン授業を続けられているのは、一番はわたしが勤める大学(上越教育大学)のインフラが整っている(大学構内にwi-fiが飛んでいて、学生は各自つなげる機器を所持している)ということだけれども、それに加えて今までも、自分の趣味でインターネット上で協同的に操作できる思考ツールを模索してきて、ある程度の蓄積があるからだと思う。 それは、十数年前の小学校現場にいる頃からのわたしの傾向だった。
特に、GIGAスクール構想が動き出し、1人1台のPC環境が揃った時、スタディサプリのように個別でどんどん学びを進んでいけるようにすると同時に、この環境の中でいかにして協同的に学んでいくかという仕組み、環境をつくっていかなければならないと思う。 つまり、リモート(遠隔)でも対面(皆がその場にいる)でも利活用できるICTツール、またはオンラインツールであるかということだ。ここのポイントを掴んでおけば、もしかして、コロナ禍が収まらず長引いたとしても(または想像したくないが、ひどくなったとしても)、対面授業が当たり前にできるように日常が戻ったとしてもどちらでも利用できる。 これも、何度か書いていることだが、Googleスライドを用いた授業終わりのふり返り(リフレクション)も対面で行っていた大学授業の中で、昨年度も一昨年度も用いてきた方法である。 学校現場に数多く有料で入っているロイロノート、MetaMoJi Classroomあたりは授業で「個別的にも」「協同的にも」学んでいける最有力候補と思うが、今年度に入って、くどいくらいにここで紹介しているMiroやPadletは授業者さえしっかり構成を知っていれば簡単に学習者、受講者にも使ってもらえる仕組みになっており、とてもハードルが低い。 特にPadletは構成的なフォーマットが準備されているため、「もっとこれこれこうしたい」というわがままな要求には答えられないかもしれないが、「ここまでの形は決まっています。が、この部分は自由に使ってもらえます。どうぞ」という形なので、「自由に使ってもらえる」ところに創意工夫を注入すればいいので、人によるがこちらのほうがアイデアを発揮しやすい人もいることだろう。また、常時使い続けるのではなくて、何度か使うくらいであるのなら、操作方法や機能を深く習得しなくても使えるツールのほうがよいに決まっているので、Padletなどはとてもふさわしいツールといえる。
なんといっても、たぶん、これが一番魅力的だと思うのだが、ホスト以外のアカウントの登録が必要ない。
(でも、あれか、小学校や中学校で使うには、しっかりアカウント登録をして足跡を見ることができる、追跡できることが大切なんだね。もちろん、これもできるので本格的に使っていこうと思ったら最初に登録しておきたい)
ということは、1回だけの講座やセミナーでも使えるということでもある。
毎度毎度のことだが、前置きが長くなった……(^0^;)。
受講者の興味関心ごとに分かれたグループごとに「探究」をして、その成果としてZoomを使って「プレゼンテーション」をしてもらっている。その時に使っているのがPadletだ。ここで使っているPadletのフォーマットは「シェルフ」というもので、上の画像で入れば短冊形にボックスが並んでいるが、いくらでも横(右)にタイトル(見出し)を作っていくことができて、その下にその見出しに応えるように受講者(参加者)が考えを書き込んでいくことができるようになっている。
今回は、一番左を「発表資料置き場」として、各グループに期限までにここにプレゼンテーションファイルをアップロードしてもらうように指示した。受講者はここから、資料をダウンロードできるようになる(つまり、Padletはテキストの入力だけでなくて、ファイルのアップロードもできるということである)。
次に右に向けて、各グループの「発表テーマ」を設ける。Zoomで発表を聞くたびに受講者はその「感想」や「質問」等を書き込んでもらうように指示した。こうすることで、各受講者の各グループへの感想一覧が簡単にできあがる。
ちなみに、わたしはZoom上でのプレゼンテーションを録画しておいて、各グループごとの発表に切り分けて編集した後、その動画をYouTubeの限定公開としてアップロードして、Padletの各グループの「発表テーマ」部分の最上部に貼り付けておいた。これで発表者たちは自分たちの発表を見返す、聞き返すことができると共に受講者は聞き逃した発表部分を繰り返し確認することができる(つまり、PadletはYouTubeの映像を貼り付けることもできる)。
グループ発表に関しては、以上だが、全ての発表を終えた来週に各自の発表をし終えての、聴き終えてのふり返りを行う。
これも、ZoomとPadletのあわせ技で行う。
Padletには各投稿にコメントを付けたり、♡などの評価を残すことができる。
そこで、ブレイクアウトルームで各グループごとに分かれてもらい、自分たちの発表に関してどのようなことが書かれているかを皆で読み返しつつ、返すことができる書き込みに対してコメントという形で返してもらうわけである。
また、その後、自由にブレイクアウトルームを自分の意思で行き来してもらいながら、発表をもとにした感想を深めてもらうことをねらっている。
まぁ、脚本はないので、そのとおりうまく進むかどうかわからないが、その環境設定だけは整えることができたということだ。
こういうツールをさりげなく使いながら、学生の深い交流、深い学びにつながればいいなと思う。
ちなみに、わたしが何を言っているかわからないという方は、今紹介したPadletは授業内のものなのでお見せするわけにはいかないので、下のリンク先を参考にしてもらえるとイメージできるのではないかと思う。これも、Padletのフォーマット「シェルフ」を用いているものであり、わたしは、これを見て、今回、授業で使うPadletの構成を考えた。
上のリンク先は、たぶん、対面(同じ会場に全員が集まって)のフォーラムにおいて、活用されていたものと予想する。とても使い勝手がよく、今後、実際の自分のセミナーや講座でも普通に使っていきたいなぁと思うフォーマットである。Padletそのものはスマホでも活用できるので、簡単に確認、入力、出力ができるのが魅力的である。