LINEを使った模擬授業の試み〜学生の考えは柔軟でおもしろい
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授業後、授業者に聞いてみた。
「LINEを使う必要性は?」
「皆、LINEを使っているので操作に関して説明する必要がないことが一つです。2つ目は、一度に情報を集めてスクリーンに映し出したかったので、LINEだとスマホのスクリーンショットを送ってもらうことでほとんどのタイムラグがない形で目の前のプロジェクタ画面に映し出せます。」
まぁ、授業の詳細を知らないみなさんは本当にそれが有用であったかどうかは検証する方法がないだろうが、自分がやりたいという目的を達成させるツールとしてLINEが自然に発想として浮かんだというのは今どきらしい。そして、それほどLINEが学生たちの日常生活に溶け込んでいるということなのだろう。
わたしは、それなりにICTを日常的に使っている方だと思うが、わたしの中ではLINEは使いにくいツールなので、どうしても連絡を取らねばならない相手がLINEでやりとりしたいと望んだときだけ、仕方なくLINEを使うようにしている。 とはいっても、現場にいてLINEが必須ツールで授業でも使えるとなったらたぶん積極的に取り入れていることと思う。
ICTの必要性が叫ばれたり、日本は後進国だとか言われたりして、ICT教育の充実が(今更ながらに)待たれるところだけれども、学校内でWi-Fiを張り巡らし、自由に手持ちのスマホ、タブレットを使えるようにしただけで、ICT教育を取り巻く環境は変わることだろう。 若者の発想は、上から制限を加えない限りいつの世でも柔軟なので、インフラを整備し、環境を整えてあげるだけで旧いわたしたちの考えを飛び越える授業発想は出てくるはずと思う。
このような発言をすると、学校でスマホ、タブレットなど持ち寄るなんてとんでもないという話が飛び交うのは必至だろうが、保護者や地域に説明して当たり前に使える一つのツールとしてICTを導入していかないと、日本は本当にどんどん遅れていってしまうだろう。
そろそろ、下に揃えて「出る杭」を出さないようにするのではない考え方に移行していかないとどんどん日本は暗くなっていってしまう。資源のない日本の唯一の資源は「人」なのだから。