990点を目指す人のための単語学習の考え方
【TOEICにおける単語学習の重要性】
TOEIC990点を取るための最初で最後の唯一の砦、それが単語学習。
他の要素は数を解いているうちに自然とできるようになる
単語が頭に入ってるなら990点は時間と運の問題
TOEICは単語という武器を取り揃えた上で戦場に出向くゲーム
単語が一つでもわからなかったら一気に文章全体の意味がボヤけてしまう
TOEICの世界では、1つの「知らない」が致命傷
たった1つの「知らない」が命取りになる世界に、僕たちは生きているのである
TOEICに関係ない単語を覚えてないか?
あなたがa,b,c,d,e,fという6つの単語を覚えていたとしても、TOEICに出るg,h,i,j,k,lを覚えていないと意味がない
必ずTOEICに出たことのある単語を覚えよう
無駄な単語を覚えないのが近道
TOEICを解いていて自分の知らなかった単語を片っ端から抽出して、それを覚えていけば良い。
満点を取りたいのなら「全部覚えて当たり前」のマインドでありたい
むしろ、満点を目指すという覚悟が決まっているからこそ、「全部覚えて当たり前」のマインドになる
1つ知らなかった時点で門前払い
TOEICを攻略していくスタートラインにすら立てない
TOEIC「え、知らないんですか?それなら、あなたに満点の資格はありません。さようなら。」
いち早くこのマインドセットに達することが必要
でも、実際には、満点の人でも一つのテストで5〜10個以上は知らない単語が出る
大抵、難度の高い単語は正解に絡まない
ただし、本当に難易度の高い単語に限る
自分がこれは「難しい単語だ」と認識していても、TOEICは「いや、このくらいは覚えててもらわないと困るよ」と言って出してくる。
「(TOEICが判断する)難しい単語」は正解に絡まない、という意味
自分の感覚をあてにしない。自分が知らなかった単語をベストを尽くして全て覚えていれば良い。
ベストを尽くした上で知らない単語に遭遇する分には問題がない
【どれくらい覚えるの?】
追加で合計10000単語くらい
10000単語を目指して覚えていくのではない
「知らない単語を片っ端から覚えていったら、990点を取った頃には10000単語くらい覚えていた」という意味
覚えていない単語を見つけて片っ端から覚えていればそれで良い
【どうせ覚えるなら、効率良く覚えたい】
https://gyazo.com/0f041b1431b2565044526f31c7bb865e
我々の日常は刺激で溢れている
英単語という刺激を脳に残さなくてはならない
「どうでも良い」という刺激はすぐに忘れ去られてしまう
「頻度」を増やして脳に「あ、これは重要なんだ」と思わせないといけない
「頻度」=4回程度(翌日、1週間後、2〜3週間後、4週間後)
「4回やる」ではなく、「覚えるまでやったら4回だった」
基本スタンス「回数とか気にせず、覚えるまでやる」
余計な刺激を断捨離することも重要
脳科学の研究によって、脳は「思い出す(想起)」という行為を行なった“瞬間”に記憶を強化していることがわかっている
単語の意味を「思い出す」頻度を上げて、想起の回路を作っていく
思い出せば思い出すほどお得
「単語カード」が史上最強の単語暗記ツールである
オモテ面=想起回路のトリガー、ウラ面=想起回路の終着点
オモテからウラにかけて綺麗に回路を流すことができれば、実際に英文中で英単語を見てもその回路を発火させることが可能になる
アナログでやることで回路強化能が上がる
五感の効能
単語暗記アプリは理にかなっていないので使わない。
遭遇したことのある単語だけ覚えれば良い
まずは1つの単語につき1つの意味を覚えればOK
【990点までの単語学習】
⓪【大前提の整備】
覚えなければならない単語を全て単語カードにする
単語帳の単語も全て単語カードにする
10000問ノックで出会った知らない単語全てを単語カードにする
僕は4313単語を抽出
①【1周目】1日100個ずつ覚えていく
まずは脳に「回路の下地」を作る
回路の下地=「1度は思い出したことがあるんだけど、なんだったっけな」
「なんだこの単語!?」からの脱脚
相性の悪い苦手単語の自覚
「これ毎回まちがえるなぁ」
「これピンとこないなぁ」
重複登録した単語の排除
②【2周目】
まずは仕分け作業
1周すれば暗記率50〜60%くらい→1周しても2つに1つしか覚えられないと知っておく。焦らない。
Scrapboxに苦手単語を捕捉しておく
項目ごとに分類してタグでソートができるようにする
なかなか覚えられない単語については、何度も同じノートを見ることになるので、過去の苦手との記憶のリンクが生じるため、より強固な記憶になる可能性が高くなる
外枠を形成させる。あとは内側の最適化をしていけば良い
1周目で覚えられてしまうほどeasyな単語は削ぎ落として「苦手密度」を上げる
【Tips】
英語と日本語をともに声に出しながらやっていくとほんの少しだが思い出しやすくなる。
【どんな単語が覚えにくいのか?】
事前に「自分が単語学習に抵抗感があるのは、この痛みがあるからだ」と感じられた事例を完全にピックアップできていれば、そのリストを見て「あ、これだけの痛みなら大したことないかも」とポジティブな見通しになる可能性がある
「綴りの似ている単語」:adapt、adopt、adeptなどのように一文字違いの綴り
「意味がかぶる単語」:「太った」という意味の形容詞だけでも4つある(dumpy、tubby、obese、stout)
でも、何度も繰り返してると「こう覚えるとわかりやすい」とか、「ここで見分ければ良いのか」などの知見が溜まってくるので、自然と見分けられるようになってくる。
単語は、痛みをちょっとだけ我慢してゴリ押しするのがいちばんの近道だと思っている。
【おまけ:TOEIC990点を取った後の単語学習における気づき】
英語を勉強しているのであれば、「英検のために・・・」「TOEICのために・・・」と目前の資格のために頑張るのは効率が悪い。最初から「知らない単語に出会ったら全部覚える」のスタンスで行こう。後の20年を1年で買う。
このスタンスは、「人生を、単語を覚えるだけの人生で終わらせない」という決意表明である。
この発想になるには、より高位な“人生の目的”を持っている必要がある。この目的が見つかったときに、単語暗記はただの通過点でしかないのだと認識できるようになる。
メジャーな単語帳から、自分の「知らない単語」をピックアップして、片っ端から単語カードにして覚えていく。
DUO、英検準1級、1級のパス単の赤字+黒字、原著論文、
洋書を読んでいく過程で、知らない単語を全てピックアップして単語カード化して覚えていく。
英語圏で住むのなら、結果として、30000単語くらいは覚えたい。TOEIC満点のために10000単語は覚えているので、+20000単語ほど。ネイティブの語彙力は5万〜10万以上なので、それでも結果的に最低でも5万単語くらいには達したい。
モチベーションさえあれば、1日100単語覚えて200日で20000単語覚えられる。1年かけてでも一気にボキャビルして、後は思う存分英語が使えている世界を堪能すればよい。先に爆速でレベルアップしてしまったほうが総合的にラクである。
単語を覚えれば覚えるほど、ほかの単語も覚えやすくなるので、イメージほどキツくはない。関連づけて覚えやすくなる。
「単語帳から一通り抽出したけど、もしかしたら抽出漏れがあるのではないか?」という懸念が出た→知らない単語に出会ったらその都度抽出していくので、最終的に回収されるので気にする必要なし。
「この単語は難しい」という思い込みが、目の前の単語を覚えにくくしている可能性が高い。
実際には、単語の難易度には関係なく、覚えやすさは変わらないはず。(そもそも、単語に難易度なんて無い)
定着率90%までは繰り返しによって行けるが、90%→95%以上に持っていくのは大変。この押し込みは、さらに新しい単語群を覚えていくことで実現していく(なので、90%覚えたら次の単語群に行くのが良い)
英単語を覚える作業は、結果的に日本語の語彙も増やすことになる。
似てる単語の覚え方:英検1級の単語では紛らわしい単語だらけ。対策を洗練させておくことは今後の単語学習にレバレッジがかかる 【リアルな単語暗記率の推移(DUOの単語帳の場合)】
1週間後復習1周目で暗記率50〜60%(この段階では、まだ苦手抽出はしない)
2週間後復習2周目で暗記率70%前後(この時に、覚えられていないものを抽出し、3周目は苦手なものだけで回していく)
4週間後復習3週目で暗記率89.3%(抽出した苦手を覚えられる一方で、すでに覚えた単語群の中で、暗記強度が低い単語が忘れられる、という感じで9割に収束していく)
→暗記率が90%付近になったら、ここから暗記率を伸ばすのは効率が悪いので、次の新規単語群を覚えていったほうが良い。