レル
鋼鉄の乙女
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基本情報
英名:Rell, The Iron Maiden
黒薔薇団による残酷な実験の産物であるレルは、ノクサスの打倒を胸に誓った、反逆の生きた兵器である。レルの幼少期は、惨めで恐ろしいものだった。魔力を完成させ、兵器化するために、彼女は口にするのも憚られるような処置に耐えてきた──暴力的な逃亡を成し遂げ、自分を捕らえようとした者たちの多くを殺めてしまうまでは。犯罪者の烙印を押されたレルは、ノクサス兵を目にした瞬間に攻撃する。かつてのアカデミーの生存者を探す彼女は、従順な者たちを守りながら、かつての教師たちには無慈悲な死を与えている。
難易度:中
参考リンク
デザイナー
映像資料
https://www.youtube.com/watch?v=E82L82Zo5YQ
https://www.youtube.com/watch?v=pAJU40FH6tc
https://www.youtube.com/watch?v=ETaX9DZBSEk
バイオ
「心を鍛えるの。強く、壊れないように」~ レル
ロングバイオ
魔力を持つ暴れ馬にまたがり、巨大な槍で武装した危険な犯罪者について、ノクサス中の張り紙が、警戒を促している。その存在が帝国全体の安全と治安に脅威をもたらすと。肝の座ったトリファリアン・レギオン兵の中にさえ、彼女の追跡に送り出されれば、ほとんど死は確実なのではないかと心配する者も出始めていた。
それほどまでに凶悪で、統制の効かない破壊に手を染めているのは果たしてどんな怪物なのだろうか?
端的に言えば、それは十六歳の少女だ。
複雑な答えは許されない。
この世に生を受けた瞬間からレルは特別であり、そして、それが原因で苦しむ運命にあった。ノクサスの歩兵の娘であり没落貴族の後継者として生まれた彼女は、虚飾の富や下流貴族の子供たちに共通したうわべだけの教育方針も好まなかった。それにもかかわらず、彼女の両親は娘をノクサスの不透明な政治情勢を打ち砕くような人間に仕立てるという壮大な計画を抱いていた。母親は言ったものだった。「優秀さは犠牲の上に成る」と。
レルの不幸は時が経つにつれて増大し、やがて彼女の中には独自の何かが生まれた。それは、ここ数世紀でも例を見ない魔法──金属を操る能力(操鋼術)だった。レルの両親にとっては利用しない手はなかった。もちろん、「レル自身のために」という名目ではあったが、多くの強力なメイジたちの元で娘を修行させ、政治的、軍事的エリートに仕立て上げようと二人は目論んだ。
ところが、この少女の魔法に目を付けた者が他にいた。ある白い顔の淑女が、レルはノクサスの古くからの敵に対抗する武器になるだろうと見込み、彼女の家族に闇取引を持ちかけてきた。首都や評議会の詮索の目の届かない非常に特別なアカデミーの優秀な生徒として、レルはすぐに頭角を現した。娘の新しい寄宿学校に顔を出すことはめったになかったが、両親はこれまでになく娘の将来を誇らしく思い、期待しているようだった。
少なくともその短い期間のあいだ、レルは愛されていたのかもしれない。
しかし、そこから本当の恐怖が始まった。
八歳の時に、初めてレルは別の生徒と戦うよう強いられた。そののち、魔力を増幅することで彼女が今よりも強くなるよう、レルの腕には痛みとともにシジル(魔法の紋章)が与えられた。名目上それは訓練演習ということになっていたが、レルはそのとき戦った少年と二度と会うことはなかった。他の戦った相手とも彼女は二度と会わなかった。
来る日も来る日も演習のために魔法を磨き、レルは強くなっていった。彼女の体は紋章で覆われ、その魔力は信じがたい高みに到達した。やがて、彼女は地中深くから鉱脈を吸い出したり、壁を恐ろしい武器に変形させたり、対戦相手の鎧を超高温に加熱し、ひしゃげさせて中の人間を押し潰すことができるようになった。しかし教師たちはそれ以上のことを彼女に望んでいた──レルが帝国史上最強の戦士になることを期待していたのだ。
十七歳の誕生日、とりわけ野蛮な決闘の後、彼女の我慢は限界に達した。レルは教師たちを脇へ吹き飛ばし、護衛をなぎ倒しアカデミーの立ち入り禁止区画へと続く扉を破り、そこに学園の真の姿を見た。彼女が倒してきた対戦相手は全員、「ナル」と呼ばれる存在に「無力化」されていたのだ──彼らの魔力は強制的に吸い上げられ、それがレルの身体を覆うシジルに注ぎ込まれた後、記憶を喪失し、感情のない人形として打ち棄てられていたのだ。それは彼女の手にした力の代償であり、元に戻すことはもはやできなかった。
さらに悪いことに、こうした処置を直々に指図していた校長は彼女の実の母親だったのだ。校長は言った、「すべてはレルのためにしたことだ」と。結局…優秀さは犠牲の上に成るのだと。
レルは怒り狂った。
その時の彼女のアカデミーからの逃走劇を生き延びた一握りの教師陣にとっては、レルの怒りはまるで、大地が裂けて鋭い剃刀のごとき鉱滓の嵐が噴出したかのようだった。真っ二つに切断された建物の建材が、貫くことのできない黒い鎧と化してレルの周囲を固め、彼女は目の前に立ち塞がる山より重い槍を構えた歴戦の兵士たちを次々と押し潰していった。波打つ鉄でできた馬に乗って正面ゲートを駆け抜け、レルはできるだけ多くのクラスメイトを解放した──後に残された者たちは「ナル」を元に戻し、アカデミーの為した所業の証拠を隠滅しようと必死だった。
しかし、それはあまりにも遅すぎた。間もなくして、生き残った教員たちは人目に付く方法で死に始め、「ナル」を秘密のままにしておくことはもはや不可能だった。
レルは今やノクサスの脅威となったが、ビラに書かれているような脅威ではない。彼女は従順な者たちの庇護者であり、抑えようのない憤激に駆られた者なのだ。そして誰ひとり信用しない彼女は、幾年もの苦しみと虐待に目をつぶってきた政府に対しても容赦は無い。帝国は直接の責任があるだけでなく、何もせずに傍観していたのだ。
鉄の愛馬にまたがったレルの望みは、ノクサスを破壊し尽くし、彼女のような「黒薔薇アカデミー」から生き残った子供たちを救うことに他ならない。
そして彼女を止められる者などこの世界には存在しない。
日本語ボイス
日本語声優:
https://www.youtube.com/watch?v=6CWaAbdRvsA
基本コンセプトアート
ゲーム内モデル コンセプトアート
スプラッシュアート コンセプト
(スキン名):
エモート コンセプトアート