レナータ・グラスク
ケミテック長者
https://gyazo.com/a437c50d06f92b05059f9371d97a9805
https://gyazo.com/881651fec21efd2a57d89bd7dd98472d
基本情報
英名:Renata Glasc, the Chem-Baroness
レナータ・グラスクは幼少期を過ごした家の焼け跡から、その名前と、両親が遺した錬金術の研究資料だけを手に再び立ち上がった。あれから数十年が過ぎた今、彼女はゾウンで最も裕福なケミ長者となった。ライバルを次々と傘下に引き入れて勢力を広げ、実業界の大物へと成り上がったのだ。レナータと手を組めば巨額の報酬が約束されるが、逆に歯向かえば後悔だけの一生が待っている。いずれにせよ、最後には誰もがレナータの側につくのだ。
難易度:高
参考リンク
デザイナー
アート:
映像資料
https://www.youtube.com/watch?v=x766kdaMwiw
https://www.youtube.com/watch?v=3kP_RIgk25o
バイオ
「わざわざ争う必要などない。考えを改めさせてやろう」~ レナータ・グラスク
ロングバイオ
レナータ・グラスクの人生は決して順風満帆ではなかった。
彼女の両親は革新的な医療に取り組む優れた錬金術師だった。自身の職務とゾウンの人々にすべてを捧げる二人は、困っている者を見れば手を差し伸べ、治療薬を渡してやった──患者に対価が支払えなくとも。幼いレナータは毎晩のように腹を空かせ、両親の理念に憤りながら眠りについたが、どうあがいても自分の境遇だけは変えられない。彼女はよく、ピルトーヴァーの太陽の門をくぐり、運河を抜けていく船を夢に見た。そして人生の新たな一章へと──大金持ちになる未来へと向かって舵を切る、自分の姿を思い描いた。
家業を手伝う年齢になってすぐ、レナータには錬金術の才能がないことがわかった。その一方で、金儲けのアイデアは豊富に持っていた。生まれて初めての“売り口上”において、レナータは、裕福なゾウン人の治療を始めれば、貧しい人たちからお金を取らなくても済むはずだ、と両親を説き伏せた。すぐさま忠実な患者たちが評判を広め、レナータの思惑どおり、一家は無償の治療を続けながら、着々と財を蓄えていった。
ところが、一家はその金を快適な暮らしではなく、重病患者の延命に用いる、高純度なケミテック治療薬の開発に注ぎ込んだ。どれだけ試行錯誤を重ねても、その薬には想定外の副作用──患者が暗示にかかりやすくなったり、過剰な暴力を振るったり──がついて回ったため、両親は品質改良に取り組みつづけた。レナータだけは、せっかく稼がせてやった金を正しく使わない二人を苦々しく思い、この治療薬を現状のまま役立てられないか考えを巡らせた。
地上のピルトーヴァーでは、一時しのぎの薬をゾウン人に売って儲けていた、名家の長たちが、グラスク家の研究の噂を耳にした。そして稼ぎを奪われてなるものかと、何人かの執行官に金を握らせて“始末”を頼んだ。レナータが悲鳴を聞いて目覚めた時、両親は燃え落ちる家に呑まれようとしていた。レナータは二人を助けようとして──失敗した。そして片腕を失った。
グラスクの名と、焼失を免れた一部の研究資料を除くすべてを奪われ、レナータは誓った。報われない利他精神のせいで身を滅ぼした、両親の轍は踏むまいと。代わりにそのわずかな遺産を使って、大きなことを成し遂げてやろうと決意した。これまで望んでも手に入らなかったものを、すべて手に入れてやるのだ。富と、権力と、支配をもたらすものを。そう、自分だけの帝国を。
歳月が流れ、レナータはいくつかの小規模な事業を参謀役として成功に導きながら、胡散臭いが顔の広い、ゾウンの有力者たちと関係を築いていった。レナータは人々に職を与え、金を貸し、病気の子に薬を授けたが──どんな時も対価だけは必ず要求した。金を払えない者たちには忠誠を誓わせた。
レナータはすぐさま、ゾウンで最も希少価値があり、最も稼げる商品は才能だと気づき、傑出した頭脳を持つ貧しい若者たちに投資する計画を練った。彼らに作業場を与え、家族の安定した生活を約束する代わりに、死ぬまで働いてもらうのだ。貧困にあえぐ彼らに、その申し出を断れるはずもなかった。レナータの周りには気がつくと、独創的な新しい製品デザインや、両親が遺したケミテック薬の画期的な活用法が続々と集まるようになった。利益は急上昇した。次いでレナータは最初の工場を買い取って、グラスク産業を立ち上げた。最高級のケミテック製品を製造するこうした工場は、最終的に数十棟まで膨れ上がった。
グラスク産業は瞬く間にゾウン全域へと──ケミテック採掘事業から舞踏場、精製所も手がけながら──勢力を延ばし、これらの事業を独占していた一部のケミ長者たちの怒りを買った。だが、レナータは彼らを一人ずつ説得して、業務提携を結んでいった。こうして彼女は舞台裏から、自分だけの力で、ケミ長者へと成り上がってみせた。歯向かう者はいなかった。誰もが自分の食いぶちを失うことを恐れていた。グラスク産業が躍進を遂げる一方で、レナータ自身は裏方に徹しながら、次に仕掛けるタイミングを窺っていた。
そんな折、あるケミテック事故が起きた。有毒ガスがばら撒かれ、ゾウンの街はここ数十年で最悪の状況に陥った。灰色の猛毒ガスが立ち込める中、グラスク産業はゾウンの全市民に、簡易的な呼吸マスクと予備のフィルターを供給した──すべて無料で。今やレナータ・グラスクの名とその博愛精神は、ゾウン中の人々に知れ渡った。レナータはゾウンの忠誠を勝ち取ったのだ。
そうした彼女の人助け話は、ピルトーヴァーにも広がった。店主たちは優雅で緻密なデザインを誇る、レナータのケミテック製品に初めて真剣な眼差しを向け、間もなく街中の店の棚にそれらが並ぶようになった。
今では流行にめざといピルトーヴァー人の誰もが、グラスク産業の製品を一つ以上所有している。そしてとりわけ裕福な者たちは、奇抜な社交パーティやオペラ劇場で、レナータの隣の席を奪い合っている。もっともレナータの狙いは、ゾウンのケミ長者になることでも、ピルトーヴァーの大物実業家になることでもなかった。
そう、彼女の狙いは、ピルトーヴァーの資金力の源──幼い頃に何度も夢見た、あの太陽の門を手中に収めることだった。なぜなら太陽の門を支配すれば、交易の流れを支配できる。そして交易を支配すれば、世界を支配できるからだ。ピルトーヴァーとゾウンの両方で売られている、グラスク産業のすべての製品には、両親が遺したケミテック薬が密かに埋め込まれていた。そして彼女が命じればいつでも、それらの薬が──副作用もろとも──街中にばら撒かれるのだ。世の中がレナータ・グラスクの前にひれ伏すのは、もはや時間の問題だった。
日本語ボイス
日本語声優:沢海陽子
https://www.youtube.com/watch?v=Y9kPS-vKbwU
ティーザーサイト
https://gyazo.com/530e73fd7e82a121e93f22840d8b279f
https://gyazo.com/11e52a702e1c1e22f85c91d6d1ecd758
https://gyazo.com/9085f8483bf304bd54f2e1fd13157d11
https://gyazo.com/e068869012abbe6c6a300d8c6e0cb114
https://gyazo.com/f22fad8adaf2e611281e354a6121f52c
基本コンセプトアート
ゲーム内モデル コンセプトアート
スプラッシュアート コンセプト
基本スプラッシュアート:
(スキン名):
エモート コンセプトアート