ゼリ
ゾウンの火花
https://gyazo.com/c009b14c44dc855c1c4c226c84ddfcb2
https://gyazo.com/18533c12ca8098796392aaaa2af0f7b4
基本情報
英名:Zeri, the Spark of Zaun
ゾウンの労働階級に生まれたゼリは、頑固で活発な若者だ。彼女は電気の魔力を操り、自らと特製のライフルに電力を注ぎこんでいる。ゼリの不安定な力は彼女の感情を反映しており、飛び散る火花は命を救うために電光石火で飛び回る彼女のアプローチそのものだ。他者に対して深い思いやりを持つゼリは、いつも家族と故郷への愛を胸に、戦いに臨む。助けようとする熱意が裏目に出ることもあるが、ゼリは一つの真実を確信している。仲間のために立ち上がれば、彼らも共に立ち上がってくれるということを。
難易度:中
参考リンク
デザイナー
映像資料
https://www.youtube.com/watch?v=7pKi996xbEA
https://www.youtube.com/watch?v=A-zNYiTRXMI
https://www.youtube.com/watch?v=jDXCgs5SRfw
バイオ
「アタシはここに居ていい。みんなもそうだ」~ ゼリ
ロングバイオ
労働階級の大家族に生まれたゼリは、温かさ、思いやり、そして頑固な意見の数々に囲まれて育った。危険なゾウンで愛する者たちを失った彼らには、辛いことも沢山あった。それでも、ゾウンの共同体は彼らの強みだった。
ゼリは、生まれた時から電気との間に不思議な繋がりを持っていた。ゼリがくすくす笑えば火花が散り、泣けば電気ショックが発生した。ゾウンで魔法は珍しいものではなかったが、ゼリの持つ電気の魔力は稀有なものだった。彼女の感情と連動したその力は、時には鳴りを潜め、時には燃えるように激しく強さを増した。ゼリが10歳になる頃までには、近所に住む者たちには停電の原因が回路の故障ではなく、ゼリだろうと分かるようになっていた。ゾウンでの暮らしは、ゼリの祖母が言っていたように混沌として美しく、ゼリはそれを見事に体現していた。
しかし、そんなゼリの力を良く思わない者たちもいた。家族や友人たちにとって、ゼリは愛らしい問題児だった。だがその他の者たちにとっては… ただの問題児だったのだ。時折、ゼリの放った電流が暴走し、街灯の1本や2本(や12本)を木っ端みじんにしたこともあった。その時、ゼリは何か──もしくは誰か──の影を見たと思ったが、それを深く考えている時間はなかった。彼女はこの不安定な力をもっと上手く制御したいと願っていた。決意は固い彼女だったが、忍耐力には改善の余地があった。
それでも、火花が散れば機会はやってくる。
ある夜、ゼリは中層階の市場を散歩していた。地下の採掘活動のせいで地面がガタガタと音を立て揺れたかと思うと、すぐに大きな地震が起きた。ゼリは下敷きになった被災者たちを救助するために、すぐさま崩壊した建物の間を飛び回った。ゼリの視界がゆっくりと崩れ、彼女は激しく動く残像となる。ケミ長者たちがヘクステックより優れた資源を見つけたと発表した後、近くに採掘施設が建てられたことは知っていた。しかし、規制のない採掘に伴う危険性については知らされていなかったのだ。
ゼリの動きが速くなるにつれ、彼女の力は増していった。彼女はこの緊急時に力を発揮し、自分の力ができること、そして近隣住民が自分にとってどれだけ大切かということに気付いた──たとえケミ長者たちには何の意味がないものでも。
埃が収まると、生存者たちが集まってゼリに感謝を伝えた。ほっとしたゼリの心の奥には、怒りがあった。彼女には、自分がもっと上手く立ち回れていたら、より多くの人々を救うことができたはずだと分かっていた。
ゼリが成し遂げたことは、必ずケミ長者たちの注目を集めるはずだ。ゼリにたどり着くまで、連中は誰を犠牲にすることも厭わないだろう。彼女は仲間が傷付く危険を冒すわけにはいかなかった。これ以上は許せない。ゼリは自分自身から仲間を守るために、鉱山事故の瓦礫を物色し、自らの電気を封じ込め、ケミ長者たちの目から逃れるためのジャケットを作り上げた。これで力を抑え、助けが必要な者たちを守ることができるだろう。
破壊された街を歩きながら、ゼリは途方に暮れる人々の顔を見た。家族らは復興しようともがき、ゼリは力を使わずにできるだけのことをして手を貸した。しかし、助ければ助けるほど、様々な場面を目撃することになった。発電機を復旧するのに苦労している作業員たち。壊れたコンロで食事を作るのに手こずっている親たち。彼らには、ゼリのような力を持つ者はもちろん、力になってくれる人が誰もいなかった。ゼリには、このままでは自分の住む地区──そしてそこを愛する人々──が、本当の意味で安全にはならないと分かっていた。ケミ長者たちにとっては、彼らはただのモノであり、搾取すべき資源に過ぎない。
ゼリは決心を固めた。次の“事故”が起きるまで何もせずにいるわけにはいかない。ケミ長者たちと戦うしかないのだ。
ゼリは一人で、ゾウン中に衝撃波を送った。噂によると、ケミ長者の供給ラインが目にもとまらぬ速さの“稲妻”に打たれて破壊されたという報告があったらしい。損失に激怒した街のケミ長者たちは、珍しく同盟を結んだ。彼らは協力し、ゼリの行く先々で彼女を痛めつけていった。ゼリはもっと速く攻撃できるようになろうとしたが、ケミ長者たちが絶え間なく送り込む手下たちが相手では、勝ち目がなかった。
傷を負い、力が弱まったゼリは撤退した。ケミ長者たちが結託する一方、ゼリはたった一人だった。
家への帰り道、ゼリはさぞ人々が彼女に失望しているだろうと考えていた。しかしそこには彼女を迎えようと、家族や友人、そして見知らぬ人たちまでが集まっていたのだ。皆、抑圧する者と戦おうと立ち上がっていた。再建された家々から、再び勇気が湧いてきた。ゼリはこれほどまでに元気づけられたことはなかった。だが、彼らを元気づけたのはゼリ本人だ。彼女こそが、住民の心に炎を灯した火花だった。
そして彼女はもう、一人ぼっちではなかった。隣人たちの力を借りて、ゼリの母親が1本のライフルを作り上げた。材料はゼリが戦って守ろうとしている中層階の住民からもらったものだった。ライフルの弾薬はゼリの感情であり、その導電性の銃身は彼女の手から直接力を得て、それを増幅させる。ジャケットと共に使用すれば、ゼリは電力をより上手く制御し、充電して正確に──少なくとも、ある程度は正確に──電気の弾丸を発射することができた。ゼリは家族と隣人たちを温かい目で見つめた。ケミ長者たちへの反撃で皆を失うかもしれないと思っていたが、ゼリが彼らのために戦ったことによって、彼らも一緒に立ち上がってくれたのだ。
ゼリは共同体に支えられ、戦うことができない者たちのために戦っている。ゾウンは完璧な場所ではないが、ゼリもまた完璧ではない。しかし、時に世界を変えるのに必要なのはたった一つの火花だったりするのだ。
日本語ボイス
日本語声優:白石晴香
https://youtu.be/jptyDAgBtXk
クライアント画面
https://gyazo.com/5f2e6259784650ff44f2796aa531b80a
基本コンセプトアート
ゲーム内モデル コンセプトアート
スプラッシュアート コンセプト
基本スプラッシュアート:
(スキン名):
エモート コンセプトアート