ボリベア
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基本情報
英名:Volibear
二つ名:無慈悲の嵐(The Relentless Storm)
今なお彼を崇拝する者にとって、ボリベアは嵐の権化である。破壊的で荒々しく、決して意志を曲げないボリベアは、定命の者がフレヨルドのツンドラ地帯に足を踏み入れる以前より存在した半神だ。そして自らの血族と共に創り上げたこの地を、彼は死力を尽くして守ろうとしている。文明への憎悪、そして文明のもたらした弱さに憎悪を募らせた彼はいま、あるがままの大地にあるがままの血が流されていた時代の、古の慣わしを取り戻すために戦っている。そんな自分に歯向かう者があれば、彼は爪と牙、稲妻をもって猛烈に挑みかかる。
難易度:低
参考リンク
映像資料
https://www.youtube.com/watch?v=6qpluTsIq3s
https://www.youtube.com/watch?v=wOJAErCvVhs
https://www.youtube.com/watch?v=cMlp0xeU4cw
バイオ
「奴らは、古の慣わしを忘れた。古の慣わしは奴らを忘れておらぬ」~ ボリベア
ロングバイオ
ある者にとって彼は「雷鳴の咆哮」、「大いなる嵐」、「勇猛な魂の墓場」であり、またある者にとっては「破滅をもたらす者」、「千刺の熊」、あるいは「立ち塞がる者」である。しかし、今なお古の慣わしに従う多くの部族の間では、彼はボリベアという名で知られていた。
破壊と底力、嵐の到来。ボリベアはフレヨルドの地が持つ無尽蔵の力と猛威を体現する存在だった。定命の種が誕生する遥か昔、ボリベアとその半神の血族は大地を創り、そこをボリヤルドと呼んだ。創造の伝説は賢者たちによって語り継がれている。五本の爪でボリベアが大地を一薙ぎするとそこは五つの入り江となり、獰猛な溶岩蛇ロンドと繰り広げられた壮絶な戦いによって無数の谷が生まれたのだと。ボリベアがようやく蛇を打ち倒したとき、その血はフレヨルドを流れる最初の川に、その巨大な骸はワームバック山脈となった。
最初の部族が生きた時代には、始原の魔法が猛威をふるっていた。人々は生き残るためにボリベアの不屈の力を頼り、彼は誰からも崇められていた。大きな戦争が勃発すると、ボリベアは兄弟であり鍛冶の神であるオーンによって鍛え上げられた、ルーンの意匠が施された甲冑を身に着け、自らの信奉者と共に戦場に向かった。当時、兄弟の絆は強かった。オーンはボリベアほどの戦いへの渇きを抱くことは決してなかったが、それでも彼らはよく肩を並べて戦った。ボリベアは死闘を制してその味に酔いしれた。血が流されれば流されるほど、彼は力を増していった。
やがてボリベアは血族と疎遠になり、それぞれが別々の道を歩むようになった。とはいえ、彼らは真に断絶したわけではなかった…新しい思想が古い信仰を飲み込むまでは。
フレヨルドの権力を手中に収めた三人の姉妹がこの地に法と統制をもたらそうとしていたが、半神たちはそのやり方に賛同できなかった。アニビアなど一部の者はその姉妹と手を組みたがっているようだったが、ボリベアと鉄革の猪は三人を撃退しようと狙っていた。他の者たちは姉妹の存在を完全に黙殺していた。これまでもそうだったように、ひ弱な生き物たちの命はやがて尽きるのだから。
ボリベアは信奉者のなかでも最も獰猛で野蛮なアーサイン族の手を借りることにした。彼らとともに、三姉妹を退けるのだ。準備のため、彼はオーンを探し出し、戦いに向けて戦士たちを武装するよう頼んだ。
だが、オーンはそれを拒んだ。アーサイン族の残忍なやり口を快く思わなかったのだ。そして、二人の半神のあいだに壮絶な戦いが巻き起こった。激闘のあげく、ボリベアはオーンの名を呪い、ルーンの意匠が施された甲冑を脱ぎ捨てた。それ以来、彼は己の爪と牙、腕力と雷だけを頼りに戦うようになった。それで力が弱まるどころか、むしろ自らの持てる力が完全に解き放たれたことを悟った。
自分のなかに新たな怒りを見出したボリベアは、半神の力を我が物にしようとする定命の姉妹の一人の前に立ち塞がった。敵の全兵力を前に彼は彼女を殴り倒し、その目を潰した──しかし彼女がすでに仕掛けていた流れを押しとどめることができなかった。
幾世紀が過ぎるうち、ボリベアの抵抗にも関わらず、部族は一つまた一つと次第に三姉妹を崇拝するようになっていった。
古の慣わしの多くは忘れ去られた。ボリベアは、自然の厳しさに立ち向かうことをやめた部族の民が石の壁の後ろで縮こまっている姿を目にするようになった。狩りをやめ、土地を耕し牛を囲う農民を目にするようになった。人の手で流れをせき止められ、奔放に轟音を響かせることのなくなった大河を前に、彼は怒り狂って咆哮した。ここは、彼のフレヨルドではなかった。変化は氷河が溶けるように緩やかなものだったが、ボリベアはついに気が付いた。この地に根付く始原の精霊とのつながりが断ち切られたことで、部族の民はか弱く従順で、穏やかになってしまったのだ。古の慣わしの下では、あるいは古の神々の下では、そのような弱者に敬意が払われることはなかった。
彼の体のうちに怒りと決意が渦巻いた。彼は文明を跡形もなく破壊し、フレヨルドを原初のまっさらな荒野に還すことを誓った。そうすれば人間たちも強さを取り戻すだろう。再び彼は皆から敬われ、恐れられるだろう。
ボリベアの呼びかけは北方の山々や平原を超えて伝わり、それに応えるフレヨルド人も増えている。少しずつ古の慣わしは思い出され、再び守られるようになり、新たな信奉者を得るごとに彼の力は増している。
ボリベアはまっしぐらに突き進む──来たるべき血の報いに向けて。
日本語ボイス
声優:不明
https://www.youtube.com/watch?v=lzZ3euGZemc
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