ナーガの語り手
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ノクシア文字で書かれたクシャクシャになったメモの山。 ヴァエサス、 第二の月の日にナーガの語り手の会合があります。このことは誰にもしゃべってはいけません。
ジャール
ジャール、 よく分からないのですが、なぜ秘密にしないといけないのですか?隠れた欲望はナーガケイボロスの意志に背くものです。 ヴァエサス
ヴァエサス、 ナーガケイボロスへの道がたくさんあるなら、最短のものを選ぶべきです。ヒチアルンも来てくれます。彼女も司祭です。会合に参加して話を聞きましょう。 ジャール
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ジャール、
学びを速める方法についてでしたね。なんて興味深い質問なのでしょう!あなたはノクシア人だから、学びの質よりも速さを重視するのですね。ナーガケイボロスは、信仰心が強まる速さには関心がありません。ブールの学徒なら、そのことを知っているはずです。重要なのは、絶えず成長し続けること、耐えること、そして集中することです。 あなたは毎日立ち上がり、新しい障害と向かい合う必要があるのです。今日、西の岸壁にある高い木に登り、そこから海に飛び込んで、港を泳いで渡ってみなさい。おそらくあなたは失敗するでしょう。岸に戻ってくるはずです。翌日も失敗するでしょう。だから毎日訓練するのです。月が5回出る間、浅瀬を泳ぎ、力をつけるのです。常に泳いでいることが重要です!
ナーガのとぐろに気を付けなさい。それはナーガケイボロスからあなたの努力をだまし取ろうとしています。彼らは太陽を説きますが、実は淀んだ水面に太陽の影を映しているだけなのです。 我が学徒よ、上手く泳ぎなさい。
司祭カマアルバアルザニ
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ヴァエサス・マーカス、
ジャールから同じような質問を受けました。あなたのようなノクシアの改宗者が、このような…偽りの預言者に誘惑されてしまうことを心配しているのは分かります。ナーガは私たちの神のことを何も知りません。彼女は蛇に似た姿をしていますが、そのやり方は気弱そのものです。彼女の力は弱々しく、欲望を秘密にしています。世間に向けて堂々と話せるものではないからです。どうしてそんな者を信頼できるでしょう? この議題はヒチアルンに提起しました。何も心配はいらないと彼女は私に言いました。私はそれを聞いて不安を感じています。イラオイ様には内密にという彼女の主張にも動揺しています。私はこの偽りの預言者のことをブールに報告し、彼女を見つけることができるかどうか、イラオイ様に聞いてみます。それまでは、あなたへの指導を中断して、自分の学びに専念するようにヒチアルンから命じられました。 我が学徒よ、上手く泳ぐのです。
司祭カマアルバアルザニ
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壊れたナイフに骨でできた柄が付けられている。そこに細長い書体の文字が彫刻されている。
「ヴァエサス、何をすればいいか分からないと言うのですか?ナーガケイボロスから授かった命です。大切に生きるのです!」 ジャール
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ヴァエサス・マーカス、
出発前にあなたに会いたかったのですが、あなたがこれを読む頃には、私は助けを呼ぶため、寺院を離れているでしょう。ヒチアルンが穢されたことを私は恐れています。ここでのナーガの影響力は、私が思っていた以上のものです。逃げられるならあなたも寺院から逃げなさい!
あなたを指導できたことを、とても光栄に思っています。あなたはノクサスの人々の誇りです。イラオイ様はあなたのような部外者も指導するようにと命じましたが、私はそのお言葉に疑念を抱いていました…あなたたちはあまりにも愚かで、ナーガケイボロスの真理を理解できないと思っていたのです。しかし今は、彼女の敬虔なる知恵が身にしみて分かります。彼女は真理を伝えてくれましたが、それを私に解き明かしてくれたのは、あなたです。ナーガに気を付けてください! 我が学徒よ、上手く泳ぐのです。
司祭カマアルバアルザニ
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ジャール、
あなたが私を殺そうとしていたことは知っています。鞄にフラスコが入っているのを見つけました。酸の臭いがしました。私を毒殺しようとするなど、臆病者のやり方ですが…あなたのその弱さを許します。
外は風が強く吹いています。海辺に霧が出ているのが見えます。我々は力を合わせて、暗黒の刻に立ち向かわねばなりません。朝になって、イラオイ様が霧を押し戻したら、謝罪して再び友人に戻りましょう。友情の回復は淀みではありません。ただ、再び友人となっても、忘れてはいけません。人は変わるということを。 イラオイ様に自分がやったことを打ち明けなさい。ナーガのことを話すのです。すべてを明らかにするのです。その時、あなたの弱さが試されるでしょう…そして司祭カマアルバアルザニに謝罪しなさい。私はあなたのナイフを跳ね除けましたが、あなたが彼女に何をするつもりだったかは、想像もできません!しかし彼女なら、あなたを難なく打ち負かしたでしょう。私には分かります。女神は何度も何度も、その価値を我々に示してきました。 ヴァエサス