屠龍之技
ゼミでの学び方
日常意匠研究室のゼミで学ぶためには、ゼミに参加しつつ、以下の3点を身につけよ。
定例報告会を中軸としたゼミ活動への参加を自己管理できる。
卒論作成へ向けての報告・連絡・相談を日常化できる。
→単位の修得状況・就職活動の進捗状況・大前提となる生活状況等々についても、含む。
→DESC法を駆使できたら、より円滑に進む。無自覚に駆使してた先輩も、いた。 日本語で論理的な文章記述(および口頭での交渉)ができる。
日常意匠研究室のゼミ活動の中でも特に定例報告会という現場で学べ。たとえ制度的には長期間在籍していようが、上記3点が身についていないならば、何も学んでいないと判断するしかない。求めるのは《一般社会では「できることが大前提」のスキル》のみ。
卒業研究(論文・制作・設計)の進め方
卒業研究には漸次構造化が不可欠である。その経験は、ものづくり体験そのものである。堪能せよ。 「研究とは何か?」(what?)ではなく、「研究するとはどうすることか?」(how?)と問いかけよ。どうしても「なぜ(卒業)研究をせねばならぬのか?」(why?)を尋ねたいならば、君と私がともに時間を気にしなくてよい時機を狙って問いかけよ。
読書猿『独学大全』には、そもそも本の読み方から説明してある。読んで実践せよ。
とにかく主宰教員が指示したものに眼を通せ。ゼミサイト内コンテンツ(たとえば日常生活を〈現場〉にするために)や、そこから張り巡らされたリンク先(たとえばQulaxicsFAQ)はもちろん、過去に主宰教員が担当した科目の指定教科書までも(貴君がたとえ未履修であったとしても)、だ。 https://gyazo.com/f279c04ebda464a3873c4f58700bb09e(illustration by K.Kao)
現代文の再確認
研究の経過報告でも、卒業論文としてまとめる際にも、現代日本語を運用して表現しなければならない。現代日本語を運用する基本は、中等教育でいう「現代文」だ。基本中の基本は、何度でも再確認しておくこと。
https://youtu.be/UBebBDlE_8Y
(後半に出てくる、鉄と鋼の違いについては、まずこちらを参照) 検索語みがき:『独学大全』技法19より
なにしろ《検索エンジンは実のところ、何かを探すツールではない。インターネットに浮遊する情報をふるいにかけるフィルターに過ぎない》(『独学大全』p.249)ので、フィルターの精度を高める必要がある。 収集した検索フレーズを、さらに検索にかけて試す。
その際、検索フレーズと共に登場するフレーズ(=共起フレーズ)を集める。
除外フレーズを決める。
論文の解剖
論文を書かねばならぬ諸君は、論文の形稽古として「論文の解剖」に取り組め。読書猿 氏のブログを参照せよ。
このエントリは穴埋めシート部分が虫食いになっているので、エントリ末尾の「(参考)穴埋めシートの入力と出力」以降を参照すること。2020-04-04ブログ主により修正されました。
常に念頭に置くべきは、論証の三角形だ。前掲の「論文は何からできているのか?」を参照のこと。 https://blog-imgs-55.fc2.com/r/e/a/readingmonkey/bigtrig.png
資料収集の方法
(初心者向け)ネット検索する前に、辞書・百科事典ひいては図書館をフル活用せよ。
読書猿『独学大会』を座右に置けば、上記内容はより容易に参照・活用できる。
(初心者向け)現場は、その場に居合わせてなくとも伝わる報告ができるよう観察せよ、に尽きる。
(中級者向け)A System of Digitalization and Exhibition for Archive Collections 論文の書き方
以下は、上掲の沼崎本か片岡本に従って進めてから、必要に応じて参照すること。順序を間違えるな。
とはいえ基本は、まずは書き出さないことには、始まらない。
人は、まず書き出し、「なんか違う」と思って書き直すことを繰り返す以外には、まともな意味で、思考することも、自分の考えを把握することもできません。読書猿 1 word=1 meaning
1 sentence=1 idea
1 paragraph=1 topic
ちなみに。段落の最初を1字空けるルールそのものの歴史的経緯を調べるのも、研究につながりうる。
以下、メモ。
https://www.youtube.com/watch?v=Bo7GUN3G6fc
https://youtu.be/1jNc57Ap2qc
https://youtu.be/DIM15cFOtn8?si=Q9JfY5yojbsuBMZ3
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