屠龍之技
ゼミでの学び方
日常意匠研究室のゼミで学ぶためには、ゼミに参加しつつ、以下の3点を身につけよ。
1.定例報告会を中軸としたゼミ活動への参加を自己管理できる。
2.卒論作成へ向けての報告・連絡・相談を日常化できる。
→単位の修得状況・就職活動の進捗状況・大前提となる生活状況等々についても、含む。
→報告や連絡に際しては、SDS法やPERP法が駆使できれば上々。
→DESC法を駆使できたら、より円滑に進む。無自覚に駆使してた先輩も、いた。
→とはいえ、日常会話としてこんな風にハナシが進むならば、同席する側も楽しい。
3.日本語で論理的な文章記述(および口頭での交渉)ができる。
→アフロ先輩と学ぶ実用文の書き方|向後千春研究室の資料室(そのネタ元)
日常意匠研究室のゼミ活動の中でも特に定例報告会という現場で学べ。たとえ制度的には長期間在籍していようが、上記3点が身についていないならば、何も学んでいないと判断するしかない。求めるのは《一般社会では「できることが大前提」のスキル》のみ。
卒業研究(論文・制作・設計)の進め方
卒業研究には漸次構造化が不可欠である。その経験は、ものづくり体験そのものである。堪能せよ。
アジャイルとウォーターフォールとの対比でいえば、アジャイル開発。
「研究とは何か?」(what?)ではなく、「研究するとはどうすることか?」(how?)と問いかけよ。どうしても「なぜ(卒業)研究をせねばならぬのか?」(why?)を尋ねたいならば、君と私がともに時間を気にしなくてよい時機を狙って問いかけよ。
参考書を座右に置くべし。読書猿 #『独学大全』 と #『実践_自分で調べる技術』 の2冊は必携。未購入ならば、さっさと購入せよ。
読書猿『独学大全』には、そもそも本の読み方から説明してある。読んで実践せよ。
参考:読書猿「こうすれば本が読める/おさるのサマースクール」https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-502.html
とにかく主宰教員が指示したものに眼を通せ。ゼミサイト内コンテンツ(たとえば日常生活を〈現場〉にするために)や、そこから張り巡らされたリンク先(たとえばQulaxicsFAQ)はもちろん、過去に主宰教員が担当した科目の指定教科書までも(貴君がたとえ未履修であったとしても)、だ。
そして、図書館を使い倒せ。https://www.iot.ac.jp/library/britannica-info
https://gyazo.com/f279c04ebda464a3873c4f58700bb09e(illustration by K.Kao)
現代文の再確認
研究の経過報告でも、卒業論文としてまとめる際にも、現代日本語を運用して表現しなければならない。現代日本語を運用する基本は、中等教育でいう「現代文」だ。基本中の基本は、何度でも再確認しておくこと。
https://youtu.be/UBebBDlE_8Y
(後半に出てくる、鉄と鋼の違いについては、まずこちらを参照)
検索語みがき:『独学大全』技法19より
なにしろ《検索エンジンは実のところ、何かを探すツールではない。インターネットに浮遊する情報をふるいにかけるフィルターに過ぎない》(『独学大全』p.249)ので、フィルターの精度を高める必要がある。
コトバンクを引いて検索フレーズを収集する。
収集した検索フレーズを、さらに検索にかけて試す。
その際、検索フレーズと共に登場するフレーズ(=共起フレーズ)を集める。
除外フレーズを決める。
論文の解剖
論文を書かねばならぬ諸君は、論文の形稽古として「論文の解剖」に取り組め。読書猿 氏のブログを参照せよ。
読書猿「100冊読む時間があったら論文を100本「解剖」した方が良い」https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-236.html
読書猿「論文は何からできているのか?それは何故か?から論文の書き方を説明する」https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-697.html
読書猿「論文に何を書くべきか→これだけは埋めろ→論文作成穴埋めシート」https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-563.html
このエントリは穴埋めシート部分が虫食いになっているので、エントリ末尾の「(参考)穴埋めシートの入力と出力」以降を参照すること。2020-04-04ブログ主により修正されました。
常に念頭に置くべきは、論証の三角形だ。前掲の「論文は何からできているのか?」を参照のこと。
https://blog-imgs-55.fc2.com/r/e/a/readingmonkey/bigtrig.png
いつも基本に立ち返れ。https://diamond.jp/articles/-/255069
資料収集の方法
(初心者向け)ネット検索する前に、辞書・百科事典ひいては図書館をフル活用せよ。
読書猿「図書館ビギナーズマニュアル」
読書猿「百科事典はこうして使う-7つの基本技/おさるのサマースクール」https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-505.html
読書猿「辞書を引くこと、図書館を使うことは『読み書き』の一部である」https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-476.html
読書猿『独学大会』を座右に置けば、上記内容はより容易に参照・活用できる。
(初心者向け)現場は、その場に居合わせてなくとも伝わる報告ができるよう観察せよ、に尽きる。
(中級者向け)「資料のえじき:ゾンビな文献収集」http://id.nii.ac.jp/1447/00001324/
(中級者向け)「労働現場の民族誌:米国におけるフィールドワークを中心にして」https://db.jil.go.jp/db/ronbun/2002/200207/F2002070003.html→漸次構造化参照
(中級者向け)A System of Digitalization and Exhibition for Archive Collections
論文の書き方
小笠原喜康・片岡則夫(2019)『中高生からの論文入門』講談社現代新書か、沼崎一郎(2018)『はじめての研究レポート作成術』岩波ジュニア新書に従って、とにかく指定の分量を書け。話はそれからだ。
ネットに転がっている「論文の書き方」類のコンテンツは、前掲の小笠原・片岡本(あるいは沼崎本)に従って進めてから、必要に応じて参照すること。そもそもネットから適切なコンテンツ(たとえば松尾ぐみの論文の書き方や社会学の作法・初級編)を探すスキルそのものが、前掲の小笠原・片岡本(あるいは沼崎本)に従って進めないと、身につきようがない。順序を間違えるな。
とはいえ基本は、まずは書き出さないことには、始まらない。
人は、まず書き出し、「なんか違う」と思って書き直すことを繰り返す以外には、まともな意味で、思考することも、自分の考えを把握することもできません。読書猿
たとえば「頭が赤い魚を食べる猫」のように書いても構わない。書かないことには、「なんか違う」と思うことすらできない。その上で、己が書いた文章を、アフロ先輩が教えてくれる、文章の書き方のルールに照らして、ひたすら書き直せ。ルールの肝は以下の3ヵ条に集約できる。
1 word=1 meaning
1 sentence=1 idea
1 paragraph=1 topic
ちなみに。段落の最初を1字空けるルールそのものの歴史的経緯を調べるのも、研究につながりうる。
レポートの段落冒頭1字下げ問題考|みちくさのみち
以下、メモ。
高橋メソッド
https://booth.pm/ja/items/4513654
https://trc-adeac.trc.co.jp/
(検索結果 [ シリーズ内の全タイトル一覧 ])
https://www.youtube.com/watch?v=Bo7GUN3G6fc
https://youtu.be/1jNc57Ap2qc
http://doi.org/10.15021/00001118
https://seikatsusoken.jp/teiten/answer/630.html
http://hdl.handle.net/11133/2132
https://www.mlit.go.jp/common/001152396.pdf
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Webコラム「 在野研究者のレファレンス・チップス 」一覧|皓星社
NDC_Navi|浦芳伸の研究とかのサイト
https://tabularmaps.github.io/areamap/tabularmaps_japan.html
https://youtu.be/DIM15cFOtn8?si=Q9JfY5yojbsuBMZ3
図書分類検索(日本十進分類法NDC 新訂10版:綱目表)|板橋区立図書館
まず型を身につけないことには何も始まらないって話。|ドラゴン桜2(公式)
(見出しのこと)
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